TIS、クラウドサービス「TIS Enterprise Ondemand Service」の機能を強化

IaaSのメニュー拡充とポータルサイトの機能向上を実施


 TIS株式会社は10日、企業向けクラウドサービス「TIS Enterprise Ondemand Service」のIaaSメニューに、「ロードバランササービス」と「ネットワークストレージサービス」を追加すると発表した。同時に、サービスをより容易に利用するためのポータルサイト機能を強化している。

 このうちポータルサイト機能の強化は、TIS Enterprise Ondemand Serviceのサービスメニューを、より早く、かつ容易に利用できるようにするのが目的。ポータルサイトから利用設定できる範囲を、仮想マシン部分からネットワーク部分まで拡張し、セグメント追加やファイアウォール設定なども簡単に設定できるようにした。この設定は、最短30分程度で反映される。

 「ネットワークストレージサービス」では、1カ月単位、1GBあたり月額40円でストレージを提供する。また、「ロードバランササービス」では、Zeus Technology製のソフトウェア・ロードバランサーのライセンスと専用の仮想マシンを、1カ月単位からサービスとして利用可能。使用帯域やSSLアクセラレータ機能など、用途に合わせたモデルを用意しており、最小構成では月額2万1900円から利用できる。また、ロードバランサーの設定支援も行うという。

 なお両サービスは、「CPUやメモリなどのシステムリソースの提供だけでなく、企業システム基盤として必要となる各要素を“サービス”として利用したい」というニーズに応えるためにメニュー化されたとのこと。

 このほかTISでは、同社が保有する大阪の「心斎橋gDC」でTIS Enterprise Ondemand Serviceを利用できるようにしたほか、今後は、2011年4月に開業予定の「GDC御殿山」でのサービス提供も予定。さらに、遠隔地バックアップサービスなど、企業のBCPを支援するメニューの展開も計画している。

 加えて、1年以上の利用に適用される長期割引、一定台数以上かつ一定期間以上での利用に適用される大口割引のプランを設定し、最大20%の割引を提供することで、顧客のコスト負担をさらに軽減するとしている。

関連情報