TIS、自社インフラとのハイブリッド型も可能な企業向けPaaS/IaaS


 TIS株式会社は3月15日、企業向けPaaS/IaaS「TIS Enterprise Ondemand Service」を発表した。7月より提供を開始する予定。

 TIS Enterprise Ondemand Serviceは、企業向けに提供されるPaaS/IaaSで、企業の既存システムとクラウド環境を併用する、ハイブリッド型に対応可能な点が特徴。TISでは、オフショア企業と仮想空間上で顧客のシステム開発を行う取り組みを通じて、クラウド環境への社内システム移行、稼働実績の実績の蓄積などを行い、ITシステムへのクラウド適用を進めてきた。今回は、これらの取り組みで培ってきたクラウド技術と、大規模システムのSI・運用ノウハウとを組み合わせ、最適化された、企業のITインフラ構築を支援するという。

 具体的には、TISが従来提供してきたSIや運用サービスをクラウドサービスについても活用可能。企業向けエンタープライズクラウドと既存・新規のIT資産を組み合わせるサービス、クラウド利用に適したアプリケーションの開発などをSIサービスとして提供できる。また、ネットワークを経由したクラウド環境上で、企業の開発を支援する各種機能も提供できるとのこと。

 さらに、基本機能の「ポータル」から、仮想マシンの監視、コントロールパネルでのボタン操作による起動・停止・バックアップといった操作を、ユーザーが自ら簡単に行える。加えて、「ポータル」から仮想サーバーの発注などをオンライン上で行い、即座に利用することも可能になっているとした。

 ラインアップには、エントリータイプの「Compact」、死活/プロセス/リソース監視も提供される「Basic」、リソース保証もついた最上位の「Advanced Premiere」が用意された。月額料金はそれぞれ、2万2000円から、4万40000円から、7万4000円からで、基本ディスク容量は20GB。10GB単位での追加にも対応する。対応OSは、Cent OS 5.3/4.4、Red Hat Enterprise Linux、Windows Server 2008/2003など。



(石井 一志)

2010/3/15 14:40