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NEC、PCの顔認証ログオンシステム「NeoFace Monitor」新バージョン

 日本電気株式会社(NEC)は6日、顔認証技術によるPCログオンなどを実現するソフトウェア「NeoFace Monitor」を強化し、「NeoFace Monitor V2」として販売を開始した。

「NeoFace Monitor V2」利用イメージ

 NeoFace Monitorは、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術ベンチマークテストで3回連続の第1位評価を獲得した顔認証技術をベースに、顔認証によるPCログオンや、ログオン中の利用者の常時監視を可能とする製品。

 NeoFace Monitor V2では、認証に失敗した人物の顔画像記録機能を搭載。ログオン時/ロック解除時/常時監視中に認証NGとなった顔画像をログとして保存することで、不正利用の抑止が期待できる。さらに、認証NGのログが残っていた場合に、登録ユーザーが横を向いているなどの理由で認証NGになったのか、未登録ユーザーが不正利用を試みたのか、またその時どのような人物が不正利用を試みたかを写真で目視確認できる。

 また、NECの統合型PCセキュリティソフトウェア「InfoCage PCセキュリティ」との連携機能を搭載。InfoCage PCセキュリティに標準搭載しているパスワード認証をNeoFace Monitor V2の顔認証と連携させ、シングルサインオンを実現することで利便性を向上させた。

 このほか、顔画像の登録やユーザー情報の変更など、これまで管理者にのみ付与されていた作業の一部が権限委譲できるようになり、作業負荷を分散することで大規模ユーザー環境での柔軟な運用を可能にした。

 製品ラインナップと標準価格(税別)は、「NeoFace Monitor V2 クライアント用」が1万5000円、「NeoFace Monitor V2 認証サーバ用」が15万円、「NeoFace Monitor V2 ADサーバ用」が15万円。出荷開始は8月20日。

三柳 英樹