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NEC、米国アリゾナ州交通局にクラウドベースの顔認証ソリューションを提供

顔認証エンジン「NeoFace」を利用、運転免許発行業務を強化

 日本電気株式会社(以下、NEC)と同社の米国現地法人NEC Corporation of Americaは25日、米国のアリゾナ州交通局(Arizona Department of Transportation:ADOT)に対し、顔認証エンジン「NeoFace」を用いたシステムをクラウドサービス型で提供すると発表した。

 約770万人分の運転免許証と約1600万の画像を含む本人確認記録を持つアリゾナ州交通局では、免許証発行プロセスの改善を求めていた。これに対し両社では、アリゾナ州交通局の免許証発行プロセスと連携した顔認証ソリューションを提供したという。

 具体的には、シンクライアントを使用し、アリゾナ州交通局の既存のセキュリティプロセスと連携するほか、Windows 8を利用した画像補正ツールとマルチタッチ・ユーザーインターフェイスを提供。調査が必要な場合に、免許証の顔画像を州のデータベースに保存されているIDカードなどと比較・照合できるようになるため、免許証の不正発行防止に貢献するとした。

 またクラウドサービスとして提供され、システムの運用・メンテナンスはNECが実施することで、高信頼なサービスを実現したとのこと。

石井 一志