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ソネットが「マネージドクラウド」提供、マルチクラウドを1つのポータルから統合管理

 ソネット株式会社は13日、法人向け事業「So-net for Biz」で展開するITソリューションサービス「bit-drive」において、マルチクラウドサービス「マネージドクラウド」を提供開始すると発表した。

 「マネージドクラウド」は、Amazon Web Services(AWS)のパブリッククラウドサービスと、専有型VMware vSphere環境であるビットアイルの「ビットアイルクラウド Vシリーズ」(Vシリーズ)の運用を、1つのクラウドポータルで統合管理できるソリューション。クラウドポータルでは、サーバーの運用監視、バックアップの自動化やリストア復旧などを、複雑なコンソールを操作せずに、一元的に行えるという。

 また、VPNサービスやセキュアリモートアクセスの管理ツールとは、認証連携が可能。ほかのbit-driveのクラウドサービスの契約管理情報を表示することもでき、企業インフラの運用管理効率化が図れるとした。

ポータルサイト管理画面

 なお具体的なサービスとしては、「マネージドクラウド with AWS」「マネージドクラウド with Vシリーズ」「マネージドクラウドゲートウェイサービス」の3つを組み合わせて利用する形になる。

 このうちマネージドクラウド with AWSは、AWSの機能や利便性はそのままに、簡単にAWS導入・運用が開始でき、さらにAWS専用の運用管理ツールが標準利用可能なパッケージサービス。提供されるクラウドポータルでは、インスタンスの稼働状況の確認、各種ジョブの実行、AWS利用料金の確認などが可能で、マネージドクラウドゲートウェイサービスを利用することにより、マネージドVPNやマルチクラウドとの相互接続に対応する。

 2つ目のマネージドクラウド with Vシリーズは、専有型VMware vSphere環境により、VMware HAサーバーや冗長高性能ストレージを仮想共用環境で提供し、低コストと可用性を両立するとのこと。さらに、OSイメージバックアップや自動スナップショットにより、バックアップオペレーションの工数を削減。またこちらも、マネージドクラウドゲートウェイサービスを利用することにより、マネージドVPNやマルチクラウドとの相互接続が利用できるとした。

 価格例(以下、すべて税別)は、「マネージドクラウド with AWS」の場合、初期設定費用が9万8000円、マネージドクラウド基本料金が月額5000円からで、別途AWSの利用料と、マネージドクラウド with AWS 標準パック利用料(AWS利用料の30%)が必要になる。またマネージドクラウドゲートウェイサービスは、10Mbps帯域利用の場合、初期費用が7万8000円、月額費用が3万5000円から。

石井 一志