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NGC、Web ERP「GRANDIT」をMicrosoft Azure上へ移行 双日システムズの支援で

 双日システムズ株式会社は19日、株式会社エヌジーシー(以下、NGC)がオンプレミスで運用していたWeb ERPパッケージ「GRANDIT」を、Microsoft Azure上へ移行したと発表した。また双日システムズは、GRANDITのMicrosoft Azure上での稼働・運用をサポートするサービス「GRANDIT on Azure マネージドサービス」を同日より提供開始している。

 NGCでは、Windows Server 2003のサポート終了を前に、Microsoft Azureの採用を決定し、オンプレミスで運用していたGRANDITをMicrosoft Azureへ移行させた。これにより、Microsoft Azureの全自動バックアップ機能を利用できるようになり、毎週のバックアップ作業が不要となったため、システム管理者の負担が大幅に軽減できたという。さらに、Microsoft Azureの堅牢なセキュリティシステムにより、NGCのデータ保守、セキュリティ管理も向上。コスト面では、情報システム運用コストが移行前の約3分の1に削減できたとしている。

 なお今後は、Azure Active Directory連携によるシングルサインオンを利用し、ID/パスワード管理の簡素化を図る考え。加えて、社外からのモバイルデバイスを利用したテレワークの実現などにより、さらなる運用コストの削減を目指す。

 一方、新サービスのGRANDIT on Azure マネージドサービスは、Microsoft Azure環境をGRANDITの基盤として利用し、顧客のニーズに合わせた柔軟性の高いシステムとして構築するもの。双日システムが持つGRANDITの導入実績と、クラウド上での稼働検証で得たノウハウを用いて、最適なリソースの配分、パラメータの設定を行い、Microsoft Azureの環境構築から保守・運用窓口までを、ワンストップでサポートする点が特徴という。

 また、ディザスタリカバリ環境の構築、システム監視など、双日システムズによるマネージドサービスを利用することで、IT環境の利便性向上を図るとのこと。

 コスト面では、基幹システムの導入時からクラウドを利用することで、開発環境やテスト環境を適切なタイミングで迅速に作成でき、システム構築費用を削減可能。また、実際のシステムのデータ処理状況に応じてCPUやメモリ、ディスク容量などを変更できることから、運用費用も削減可能とした。

 双日システムズでは、3年間で100社への導入を目標としている。

石井 一志