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アシスト、Hadoop対応をさらに強化した高速ETLツール「Syncsort DMExpress 8.1」

 株式会社アシストは18日、Syncsort Incorporatedの高速ETLツール「Syncsort DMExpress」の新版「同 8.1」を発表した。Hadoop環境に対応する機能が強化されており、パフォーマンスとコスト効果の高いビッグデータETL基盤を構築できるという。

 Syncsort DMExpressは、高速分散ETL処理を実現するバッチ処理エンジン。大容量データのソート/マッチング/集計処理の実行に優れた性能を発揮できるとのことで、バージョン7.2ではHadoopの分散ファイルシステム(HDFS)とのデータ連携を実現したほか、バージョン7.11からは、Hadoop環境上で並列分散処理を実行するオプション製品「Syncsort DMX-h」を提供開始し、高速分散処理の加速化を実現していたという。

 今回の新版ではさらに、Hadoopとの連携やHadoopエコシステムの新技術への対応など、Hadoopを中心に新機能を追加した。具体的には、まず、Syncsort DMExpressのGUI画面でHadoopを意識せずに開発したジョブやタスクが、Hadoopでの処理実行時に自動的にMapReduceに分解される「インテリジェント実行機能」を搭載。バッチ処理をより簡単にHadoop環境に適用できるようになった。

 また、ClouderaおよびApache Ambariの管理ツールによるHadoopクラスタへの一括導入をサポート。さらに、Syncsort DMExpressジョブ内の「Joinリーダー」タスクで、JSONデータをCSV形式に変換する機能や、HadoopのHiveテーブルに接続してODBC/JDBCおよびHive Metastoreの入出力を行う機能、Apache Avro/Apache Parquet形式のデータ出力を行う機能などが追加されている。

 価格は、Syncsort DMExpressサーバーが147万8400円(税別)から。

石井 一志