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アシスト、Hadoop連携を大幅強化した「Syncsort DMExpress」最新版

 株式会社アシストは、米国Syncsort社開発のデータ高速処理ユーティリティ「Syncsort DMExpress」の新バージョン7.11の提供を10月11日より開始した。

 「Syncsort DMExpress」は、独自のアルゴリズムにより、大量データのバッチ処理やETL処理時間を大幅に短縮するデータ高速処理ユーティリティ。データのソート、マッチング、集計など、システム資源を効率的に使って処理し、複雑で高度な並列バッチ処理もGUIで簡単に実装できるのが特徴となっている。

 この点が評価され、複数のシステムから出力されるデータに複雑な加工を施して規定時間内に集計作業を完了する業務や、システム統合など限られた期間内に完了させなければならないデータ移行作業など、通信、金融、公共機関などで多くの導入実績があるという。

 「Syncsort DMExpress」はバージョン7.2からHadoop連携機能を実装、Hadoopの分散ファイル・システム(HDFS)と接続してデータの入出力が可能となった。今回の新バージョン7.11では、これに加えてHadoopフレームワーク上での並列分 散処理を実現する新オプション「DMX-h」が追加された。

 Map/Reduce処理をDMExpressのGUIで開発でき、各Hadoopデータノードで稼働するC++ベースの「DMX-h」を用いることで、開発元Syncsort社によれば、Java、Pig、Hiveなどに比べて2~5倍の処理性能向上が得られるという。

「DMX-h」を利用したシステムのイメージ

 アシストでは、大量データの日次処理、システムやデータ統合時、レガシー・マイグレーションなどに最適なソリューションとして、「SyncsortDMExpress」の新バージョンを積極的に販売していく。なお、1カ月間無料で製品を利用できる「試使用サービス」、期間限定で製品のフル機能を利用できるレンタル・ライセンスの提供は新バージョンでも引き続き提供する。

工藤 ひろえ