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インヴェンティット製MDMに新機能、「アプリ設定配信」や「セキュアチャット」

 インヴェンティット株式会社は26日、モバイルデバイス管理(MDM)サービス「MobiConnect for Business」の新版(バージョン19)を発表した。新たにiOSアプリへ遠隔で設定データを配信する機能を搭載。加えて、管理下の端末でのみチャットができるセキュアコミュニケーションサービス「MoChat with MobiConnect(以下、MoChat)」を提供する。

 MobiConnect for Businessは、スマートデバイスを遠隔管理するためのサービス。SaaS型で提供され、管理端末の設定を一括制御できるほか、紛失・盗難時にデータをロック・削除して対応できる。

 新版では、iOS向けの管理対象アプリに対して、遠隔で設定データを配信できる「Configuration機能」を搭載。配布したiOSアプリのパラメータを遠隔からいつでも設定変更できる。また、企業において利用を必須としているアプリを監視する「必須アプリケーション監視機能」も追加。必須アプリがインストールされていない端末を特定し、アラート通知を行う。

 MobiConnect for Businessおよびモバイルアプリ管理(MAM)サービス「App Square」の利用を前提に、MoChatも提供。MDMで管理された端末間のみで利用できるセキュアなコミュニケーションサービスで、利用範囲を制限することで、情報を誤って漏えいする危険性を抑えられる。MDMで管理しているので、端末の遠隔ロックとデータ削除も可能となり、情報漏えいリスクを二重で防げるという。

 同サービスでは、1対1あるいは1対Nのチャットが行え、通信はSSLで暗号化される。既読表示、スタンプ、画像共有、位置情報共有などに対応。企業内やグループ内のポリシーを適用することで、画像共有、コピー、チャット可能時間・可能範囲などを禁止・制限することも可能となる。当初はiOSのみに対応する。

 MobiConnect for Businessは、初期費用が3万円(税別)。年間1200円(同)/台で、遠隔ロック・パスワードポリシー設定・遠隔設定のみ可能な「BYODプラン」から、年間3000円(同)/台で全機能が使える「スタンダードプラン」まで全4種のプランが用意されている。

川島 弘之