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クラウド型BI「MotionBoard Cloud」、社内データの集計がより楽に

クラウドとオンプレミスをセキュアにつなぐ新技術

 ウイングアーク1st株式会社は4日、クラウド型BIダッシュボード「MotionBoard Cloud」の大型アップデートを実施した。

 MotionBoard Cloudは、さまざまな環境上にあるデータを多彩な表現力で可視化するBIダッシュボード。クラウドサービスなので気軽に始められるほか、ソフトウェアを更新することなく新機能を利用できるのが特徴。

 今回、クラウドと社内データを簡単につなぐ「MotionBoard Bridge Service(以下、Bridge Service)」を搭載。クラウドサービスを利用する際に課題となる社内データの活用を効率化するもの。これまでクラウド型BIでExcelなどのデータを活用するためには、明示的にクラウド上へアップロードするか、専用線・VPNで接続するなどの必要性があった。

 Bridge Serviceを利用すると、こうした手間が不要となり、社内のExcelファイル更新時に自動アップロードされ、更新されたデータをリアルタイムに把握可能となる。通信は社内からクラウドに対してHTTPSで行うのでファイアウォールの設定変更も必要なく、集計もBridge Serviceをインストールしたサーバーで行えるため、結果のデータを転送するだけとなりクラウドへの通信量も少量になるという。このため、日本だけでなく回線インフラの弱い海外拠点のデータ集計などにも適するという。

 加えて、住所情報から緯度経度情報へ高速に変換する「リアルタイムGEOコーディング」も搭載。MotionBoard Cloudでは住所情報のあるCRM・SFAの情報を地図上にプロットし、スマートデバイスで利用できる。地図上に住所を丁目番地レベルで可視化する際には、住所文字を緯度経度へ変換する必要があり、この処理を「GEOコーディング」と呼ぶ。

 この処理には時間のかかるとのことだが、今回の新機能では、10万件のデータを0.3秒ほどで行えるようにした。ユーザーは事前にデータ加工する必要はなく、手持ちの住所情報を画面上で指定するだけで丁目番地レベルの可視化・活用が即時に可能になるという。

川島 弘之