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東京リージョンでDaaS「Amazon WorkSpaces」の提供を開始

 Amazon Web Services(AWS)は27日、DaaS(Desktop as a Service)の「Amazon WorkSpaces」が、東京リージョン(データセンター群)でも利用可能になったと発表した。

 Amazon WorkSpacesは、Windows 7ライクな仮想デスクトップ環境をEC2インスタンス上から提供する、クラウドデスクトップサービス。PCだけでなく、iPad、Androidタブレット、Kindle Fireからアクセスでき、どのデバイスを使っても同じデスクトップ環境にアクセスして作業を行えるという。

 また、企業で利用するActive Directoryとも連携でき、ほかのシステムへのアクセスに利用している既存のユーザー認証の仕組みを持ち込める点もメリット。導入も非常に簡単で、用途に合わせてバンドルの種類を選び、起動するの数を指定するだけでデプロイが完了する。

 また、全バンドルでAdobe Reader、Internet Explorer 9、Firefox、7-Zip、Adobe Flashなどのアプリケーションがすでにインストールされているほか、Microsoft Office(Office Professional 2010)やTrend Microのセキュリティツールがインストールされているバンドルもあり、すぐに業務を開始できるとした。

 なお、“Windows 7ライク”としているのは、利用しているOSが実際はWindows Server 2008 R2だから。サーバーOSではあるものの、Windows 7に近い状態にしてユーザーに提供しているため、Amazon WorkSpacesを利用するユーザーにとっては、違いはほとんどわからないとのことだ。

 従来、Amazon WorkSpacesは海外のリージョンから提供されていたが、8月27日より東京リージョンでの提供が開始された。これにより、サービス利用時のレイテンシが改善されるので、使い勝手の向上が見込まれている。

 なお、ユーザーの住友重機械工業は、Amazon WorkSpacesを米国リージョンで利用してきたが、今回の発表に伴って、順次東京リージョンへの移行を行う予定である。

石井 一志