クラウド特捜部

「re:Invent 2013」で発表されたAmazon Web Servicesの新サービスを振り返る

 2013年11月に米国で開催されたAmazon Web Services(AWS)のカンファレンス「AWS re:Invent 2013」では、2014年に正式サービスとなるさまざまなクラウドサービスが紹介された。そこで、AWSの日本法人となるアマゾンデータサービスジャパンのソリューション アーキテクチャ本部技術統括部長、玉川憲氏に話を聞いた。

 今回は、玉川氏の話をベースに、AWSの新サービスを紹介していく。

ユーザーのリクエストがAWSのサービスを作る

 今回のAWS re:Invent 2013で発表されたサービスとしては、Amazon Workspaces、Amazon AppStream、Amazon Kinesis、AWS CloudTrailが新しいものとなる。一見すると、統一感がないように見えるこれらのサービスだが、玉川氏によれば、「AWSにとっては、新しく提供するサービスは、ユーザーのニーズを受け止めたモノなんです」という。

 「AWS自身が何かの方針を持って、新しいサービスを開発してドライブしていくということではありません。AWSを利用されているお客さまから、こういったことに使えるサービスはないのか?という要望を受けたり、『こういった仕掛けで苦労してサービスを構築している』といったことを伺って、その苦労を解消するようにプラットフォーム化したり、といったふうに、お客さまのリクエストをかなえるサービスを構築しています」(玉川氏)。

 つまり、ユーザーのリクエストが新しいサービスに積極的に反映されている、ということなのだ。

 「このほかにも、RDS PostgreSQLの提供、EC2の新しいインスタンス タイプの提供、クロスリージョン コピーなどがあります。特にクロスリージョンコピーは、データを異なるリージョンに置くことで、ディザスタリカバリ(DR)として利用できるため、国内のお客さまの注目を集めています」(玉川氏)。

AWS re:Invent 2013で発表された新しいサービス(AWSの記者説明会資料より。以下同じ)

(山本 雅史)