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青森県立中央病院、電子カルテなどのVDI環境を「Deep Security」で保護

 青森県立中央病院は、院内の医療関係者が使用する仮想デスクトップ(VDI)約400台のセキュリティ対策に、総合サーバーセキュリティ製品「Trend Micro Deep Security」を導入した。トレンドマイクロ株式会社が21日、発表した。

 同院では医療業務の効率化を目的に、VMware Horizon ViewでVDIを構築。電子カルテ情報の入力・閲覧用システムをこの上に乗せ、全病棟の看護師にAndroidタブレットを配布することで、院内のどこからでも電子カルテを閲覧・編集できる環境を整えた。

 患者の個人情報を扱うシステムゆえにセキュリティ対策が必須となるが、対策を実施することでシステムに負荷がかかりパフォーマンスが低下、業務に支障をきたすことが懸念された。

 いくつかのセキュリティ対策製品を比較した結果、エージェントレスで仮想環境へのシステム負荷を抑えつつ、保護できるDeep Securityを採用。2014年3月に導入した。

 同院では、VDI導入とともに薬剤システムや給食システム、リハビリ支援システムなど、これまで部門ごとに設置されていた約30のシステムも仮想サーバー上に集約。これらシステムもDeep Securityで保護している。

川島 弘之