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名刺管理のSansanが14.6億円の第三者割当増資、5月から米国進出へ

 Sansan株式会社は19日、シリコンバレーのベンチャーキャピタルDCMなどを引受先とする総額14億6000万円の第三者割当増資を実施したと発表した。Sansanは5月より米国で本格的な新サービスの提供開始を予定しており、グローバル市場への進出を加速するとしている。

 2013年10月に続く4回目の増資となる。5月より事業の北米展開を本格的に開始することから、シリコンバレーを拠点とするDCMの出資を受け入れた。同時に産業革新機構をはじめとした国内パートナーより調達した資金も加え、クラウド名刺管理サービス「Sansan」「Eight」のシステム開発および日本国内・海外市場におけるマーケティングを強化する。

 国内の今後の事業展開においては、引受先の1つである日本経済新聞デジタルメディアと2010年より法人向けサービス「Sansan」事業にて提携しているが、今回の資本提携を機に業務提携を深化させるとともに、新たに同社の人物情報データベースと名刺データベースを融合した日本最大のビジネスパーソン統合データベースおよびコミュニティサイトの構築を目指すとのこと。

 DCM Partner兼日本代表の本多央輔氏は、「当社はシリコンバレー、東京、北京にオフィスを有し、各国のベンチャー企業へ投資およびハンズオン支援を行うベンチャーキャピタル。運用総額は25億ドルを超え、200社以上への投資実績と日米中を中心に数多くの成功実績を積み重ねている。Sansanの事業は、各国で使われているビジネスツールの名刺に着目した世界でもユニークなサービスであり、日本国内はもちろん、米国での市場成長にも期待している」とコメントしている。