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クラスキャット、IaaS「IBM SoftLayer」パートナーサービスを開始

自社製品のSoftLayer対応版も順次提供

 株式会社クラスキャットは12日、クラウドサービス「IBM SoftLayer」パートナーサービスおよびSoftLayer対応ソリューションを提供すると発表した。

 IBM SoftLayerパートナーとして各種サービスを提供するとともに、自社製品をSoftLayerに対応させたソリューションを順次提供していく。

 SoftLayer対応ソリューション第1弾としては、インターネットサーバー管理ツール「ClassCat Cute Ex」シリーズのSoftLayer版「ClassCat Cute Server Manager Cloud Edition Ex 6.5 for SoftLayer」をリリースする。

 ClassCat Cute Exは、オープンソース化されたCobalt RaQ550のWeb管理ツールをベースにした製品で、インターネットサーバーとしての基本サービス(Web、メール、DNS、SNMP、Telnet、FTPなど)の運用管理を専門知識なしで行えるのが特長。

 メールセキュリティ機能を強化し、迷惑メール対策として必須の「25番ポートブロック(OP25B)」のサポートに加え、スパムフィルタ、SSL暗号化通信(STARTTLS、SMTPS、POP over SSL)などを標準装備するほか、侵入検知/防御・改ざん検知機能を統合したシリーズ製品だ。

 SoftLayer版では、SoftLayerクラウドサービス上の運用に最適化している。対応プラットフォームは、Red Hat Enterprise Linux 6およびCentOS 6。価格はオープンで、クラスキャットによる直接販売およびパートナー経由で提供する。

 一方、SoftLayerパートナーサービスとしては、(1)SoftLayerオーダー代行サービス、(2)SoftLayerユーザー向け日本語ポータルサービス、(3)SoftLayerパートナー向けトレーニングの3点を提供する。

 (1)は、顧客の要望に添ったSoftLayerサービスを提案し、顧客と合意したサービス内容を顧客に代わりクラスキャットがSoftLayerへオーダーするもの。クラスキャットからの請求書ベースで日本円での支払いが可能となる。

 (2)は、SoftLayerユーザーを対象とした日本語カスタマーポータルサービスを提供。SoftLayerクラウド上のアカウントに属する各種リソースの管理・監視や、共通情報の取得が可能となる。通常のWebブラウザで利用可能だが、クライアントツールとしてAndroidアプリも提供される。

 (3)は、SoftLayerパートナー企業を対象に、SoftLayerのサービスについて習熟してもらうことを目的としたトレーニングコースを提供する。トレーニングは要求ベースでオンサイトにて実施する。

川島 弘之