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ビットアイル、自社データセンターとSoftLayerを結ぶ専用線サービス

柔軟に利用できるハイブリッドクラウド環境を提供

 株式会社ビットアイルは8日、自社データセンターと米IBMのクラウドサービス「SoftLayer」を専用線で接続する、「BI-Direct Access for SoftLayer(仮称)」を5月より提供開始すると発表した。これにより、自社データセンター内にあるユーザー企業のシステムとSoftLayerを組み合わせた、ハイブリッドクラウド環境を提供するという。

 ビットアイルではこれまでも、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azure(旧称:Windows Azure)などの他社クラウド環境、および顧客拠点とのセキュアなネットワーク接続を提供しており、シームレスなクラウド連携によるハイブリッドクラウドを提供してきた。

 今回発表された「BI-Direct Access for SoftLayer(仮称)」もこの方針の上で提供されるサービスで、ビットアイルのデータセンターと、SoftLayerの東京都内にある接続拠点(TOKYO NW-POP)を、顧客ごとに専用線で接続する。

 顧客はこれを利用することで、自社データセンター内にあるユーザーのシステムとSoftLayer上のシステムを、セキュアかつ低遅延で接続・連携し、自社に最適なインフラを構築できるとのこと。

 特に、SoftLayerがグローバルで展開するSoftLayerデータセンター間の無料高速ネットワークを活用することにより、海外に展開するシステムと日本国内のシステムとのセキュアな連携を、低コストかつ容易に実現可能なメリットがあるとしている。

 ビットアイルでは「BI Direct Access for SoftLayer」を、自社のデータセンターサービスやクラウドサービスと組み合わせ、ハイブリッドクラウドを求めるエンドユーザー、または、エンドユーザーに対してクラウドサービスやインフラアウトソーシングサービスを提供するIT事業者向けに提供する考え。さらに今後は、短納期かつより低コストで利用可能な、共用型サービスの提供も予定している。

石井 一志