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イマ・ココの旬な情報をお届け、観光・街歩きの情報提供サービス「ココシル」

 ユーシーテクノロジ株式会社は4日、観光地や街、商業施設、博物館、美術館などの「まち」(総称して「まち」と表現)において、それぞれの「まち」に関するさまざまな情報をスマートフォン、デジタルサイネージおよびWebサイトで発信するためのプラットフォーム「ココシル」を発売した。

 ココシルは観光地や街、商業施設、博物館、美術館などの単位でサービスを構築でき、「まち」ならではの特色を生かしたきめ細かい情報発信を支援する。観光客などはスマホやデジタルサイネージでこれらの情報に触れられる。

 スマホアプリをインストールすると、プッシュ通知で「旬」な情報を取得。Bluetooth Low Energyの技術を利用して位置を識別するための「ココシルマーカー」、GPS、WiFiなどによって今いる場所に応じた情報を受け取れる。ココシルマーカーは場所を識別するためのIDである「ucode」を電波で発信し、スマホで受信することで場所を識別する技術。

ココシルサイネージ

 一方、デジタルサイネージを設置することで、スマホを持っていない来訪者にも簡単に情報を提供できる。同社は「ココシルサイネージ」という専用筐体を提供しており、この中にはICカードリーダーが内蔵されていて、来訪者が持つICカードをかざすだけで、個人情報など入力することなくおすすめの情報を提供できるという。

 このほか、スタンプラリー、ツアー(音声)ガイド、写真コンテスト、くじ引き、クーポンなど「まち」を盛り上げるための機能も備える。英語・中国語・韓国語・日本語といった他言語に対応。

 来訪者は具体的に、気になる店舗・観光施設のカテゴリ・キーワード検索、開催中のイベントやニュース、お買い得など旬な情報のチェック、今いる場所の周辺にどんな店舗・施設があるのかチェック、クチコミ投稿、目的地案内、「まち」で開催されているスタンプラリーや写真コンテストなどのイベント参加、ツアーガイドによる歴史探訪などが可能となる。

 必要なシステム(各種データ管理/地域ごとのWebサイトなど)はクラウドサービスとして提供される。情報閲覧端末としては、PC・タブレット(Webブラウザ)、スマホ(アプリ)、デジタルサイネージが利用可能。

 ユーシーテクノロジは、銀座、上野動物園、浜離宮庭園、東京ミッドタウンなど、ユビキタス技術を用いて場所に応じた情報を提供するシステムを多数手がけてきたという。ココシルは、こうしたサービスの構築・運用で培ったノウハウを集結し、安価に短期間に導入でき、誰もが簡単に情報発信できる汎用的プラットフォームとして販売。今後、全国の地域に展開し、2014年度中に50地域(施設など含む)、2017年度中に300地域への導入を目指す。

川島 弘之