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モノ・場所に基づく情報をスマホへ配信、「ココシルマーカー」発売へ
「iBeacon」と似て非なる「ucode」技術
(2014/12/15 06:00)
ユーシーテクノロジ株式会社は、接近するとスマートフォンに情報を発信するBLE
(Bluetooth Low Energy)マーカー「ココシルマーカー」、および920MHz 6LoWPAN無線ネットワークで構築されたセンサーや制御装置を扱う「UCT IoTクラウドサービス」を2015年1月中旬から販売する。
ucodeにひも付いたBeacon端末
ココシルマーカーは、全世界製造番号/郵便番号といえる「ucode」とひも付いた情報発信が可能なBeacon端末。場所やモノに取り付けることで、ucodeに基づいた情報をスマホに表示できる。観光地や博物館のガイド、観光案内、商業施設における商品説明、広告まで用途はさまざま。
端末は環境に合わせて、博物館の常設などに最適な「USBドングルタイプ(5V・USB給電)」、子供や高齢者の見守りなどに最適な「ペンダントタイプ(3V・コイン電池)」、置くだけで簡単設置できる「屋内用(単三電池4本)」、屋内に設置可能な頑丈設計「屋外用(単三電池4本)」の4種類を用意。スマホに情報を表示するアプリ「ucode reader」が無償提供される。
発信する情報(テキスト、写真、URL)を設定し、簡単に利用開始できる。端末はレンタル/買取が選べ、レンタル料金は月額500円(税別)/台。
Appleが策定した「iBeacon」と比べて、Androidでも利用できる点、ucodeを基にモノ・場所にひも付いた情報が発信できる点などが優位点。ucodeはT-Engineフォーラムが全世界で管理しており、コードが重複することはない。一度ある場所にココシルマーカーが設置されれば、その場所を示す唯一のucodeとして、複数の事業者が共同利用することも可能。
環境測定が可能なサブギガ帯ネットワーク
一方のUCT IoTクラウドサービスは、920MHz 6LoWPAN無線ネットワークで構築されたセンサー「6LoWPAN無線ノード」や環境を測定する「つぶやくセンサー」を統合的に制御するクラウドサービス。
6LoWPAN無線ノードは、省電力無線ネットワーク上でIPv6に基づく通信を行う規格「6LoWPAN」に準拠したセンサーノード。一方のつぶやくセンサーは、温度・湿度・PM2.5・放射線量などを測定できるセンサーノード。UCT IoTクラウドサービスは、これらのセンサーデータを920GHzのサブギガ帯で収集し、インターネット上のサーバーへ送信できる。
サービス内容は、データ蓄積、演算・統計処理、演算処理に基づく制御、データダウンロード、グラフ化、メール・Twitter通知、スマートデバイスによる操作、応用向けAPIインターフェイス。
環境測定が必要なさまざまな用途で利用できる。デモとしては、植物のCO2濃度を測定し、CO2濃度が下がったらファンを回して濃度を調節する用途や、食品にQRコードを付けて、その生産場所の環境情報を消費者が確認するような用途が紹介されていた。
価格は月額3000円(税別)から。