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仮想化普及で外付型ストレージ需要増大、2013年は前年比22.5%増~IDC予測
一方で見え始めた課題に注意
(2013/11/22 12:11)
IDC Japan株式会社は22日、x86仮想化環境で利用される国内外付型ディスクストレージシステム市場の予測を発表した。2013年の売上額は305億4400万円で前年比22.5%増となる見込み。2012年~2017年の年間平均成長率(CAGR)を15.8%と予測している。
サーバー仮想化やVDIの普及に伴いx86サーバーをベースとしたx86仮想化環境で利用される外付型ディスクストレージシステムの需要が増加している。2012年の売上額は249億3400万円(前年比23.7%増)だったが、2013年は305億4400万円(同22.5%増)となる見込み。
増加の要因としては、x86仮想化環境の普及率が上昇するとともに、その規模が拡大していることが挙げられる。また、サーバー仮想化環境が中堅中小企業にも普及するのに伴い、初めて外付型ディスクストレージシステムを導入する企業が増えているという。
国内企業がx86仮想化環境で利用している外付型ディスクストレージシステムは、売上額ベースでFC-SANの構成比が最多だが、NASやiSCSIの構成比も上昇。NASは導入や運用の容易さが、iSCSIは低コストでSANを構築できることがユーザーに評価されている。また、1つのシステムでブロックとファイルの両方に対応できるマルチプロトコルストレージ(ユニファイドストレージ)の導入も進んでいる。
また、ハイパーバイザー環境別に見ると、2012年まではVMware環境向けがx86仮想化環境向け外付型ディスクストレージシステム売上額の中で高い構成比を占めていたが、2013年は多様なハイパーバイザー環境向けで需要が拡大しつつあるという。
2012年~2017年におけるCAGRは15.8%と予測。IDC Japanでは「需要が拡大する一方で、データ量増大への対応、災害対策の強化、ストレージI/O性能の向上など、仮想化環境におけるストレージ管理の課題も認識され始めている。ユーザー企業は、仮想化環境の構築にあたっては、ストレージの運用管理まで見据えた投資判断が必要になっている」と分析している。