CTC、大量のログを解析するビッグデータソリューション～コンサルから運用支援までトータルで支援

　伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（以下、CTC）は9日、各IT機器のログ活用に特化したログ解析ソリューションを提供開始すると発表した。コンサルティングからシステムの構築、運用支援までをトータルで提供する。

　今回提供するソリューションは、ビッグデータに特化したCTCの検証施設「Big Data Processing Lab（BPL）」を使用した検証や、ITインフラソリューションとシステム運用サービスの提供実績に基づき、大量のログを効果的に解析できるようにするもの。BPLを使用した現状のシステムの検査やPoC（概念実証）から、ログ解析基盤の設計・構築、ログの収集と解析の支援、ログ解析基盤の運用支援までを一貫して提供するという。

　こうしたログ解析により、企業は、システム障害の予兆を把握して障害発生前に対策したり、システムへの侵入や改ざんといったセキュリティ上の脅威を発見したりできるようになるため、安定したシステム運用を実現するとした。

　CTC社内の検証では、並列処理により、ログの解析速度が最大で200倍速くなったほか、BPLを使用した検証事例において、ログの収集・解析に関するコストが最大80％削減された実績もあるとのこと。

　なおCTCではビッグデータ関連のサービスラインアップに今回のログ解析ソリューションを追加しており、PoC、ログ解析基盤の設計・構築、ログ収集支援、ログ解析、運用支援などを今回メニュー化した。

　対象としては、ISPやクラウドサービス事業者など、さまざまなネットワーク機器を保有する企業や、仮想化技術を使用して大量のサーバーからWebサービスを提供している企業を想定しており、3年で約30億円の売り上げを目標としている。