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CTC、ビッグデータ活用に向けたDB解析サービス~性能上の課題を解消

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は3日、ビッグデータ活用に向けたデータベース(DB)解析サービス「高度解析アドバイザリーサービス」の提供を開始した。従来のDB構築・運用関連サービスを拡充して、DBの稼働状況の診断や解析により、データ活用を支援する。価格は100万円から。

 昨今、ビジネス文書、画像、音声、動画などの非構造化データのビジネス活用に注目が集まる中、従来からある企業内のDB上のデータについても、非構造化データと組み合わせた活用や、より速く、より大量な分析が求められているという。

 「高度解析アドバイザリーサービス」は、検索や更新などDBの性能上の課題を解消するもの。日本エクセムが提供するDBプロファイリングツール「MaxGauge」を用い、DB内部の情報をリアルタイムで網羅的に取得することで、稼働状況を可視化する。

 トランザクションの待機状況や遅延などをいち早く検知し、障害の予知や障害時の迅速な対応に貢献。各種の情報取得は、DBに負荷をかけない仕組みのため、提供中のサービスへ影響は与えない。

 同ツールに加え、CTCの30年以上にわたるDBシステム構築・運用に関するサポートサービスのノウハウを基に稼働状況を診断する。

 CTCは、企業のデータ活用を支援するため、アセスメントやトライアルでの分析サービス、ITシステムから出力されるログデータを分析する「ログ解析基盤ソリューション」を、ビッグデータサービス体系「CTC BD-Navi」として提供している。今後も、DB関連サービスを拡充し、顧客のビッグデータ活用を支援するとしている。

 なお、日本エクセムは、MaxGaugeの開発元である韓国EXEMの日本法人。MaxGaugeを中核とした製品販売、およびデータベース管理サービス、データベースチューニング支援、障害解析支援など幅広いサービスを提供している。

川島 弘之