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ニフティ、スマートフォンアプリ向けにサーバーサイド機能を提供するクラウドサービス

 ニフティ株式会社は25日、スマートフォンアプリ開発に特化したクラウドサービス「ニフティクラウド mobile backend」を発表した。同日より提供を開始する。

 「ニフティクラウド mobile backend」は、スマートフォンアプリで共通して必要となるサーバーサイドの機能を、APIやSDKを用いてクラウド上で提供するサービス。サーバーサイドでの開発が必要な機能には「会員管理・認証」や「プッシュ通知」など、各アプリで共通する機能が多くあるため、ニフティがクラウドサービスとしてこれらの機能を用意したという。

 このサービスを利用すると、サーバーサイドの開発が不要になるので、開発工数を大きく削減でき、アプリを迅速に提供できる点がメリット。また、多様なサーバーサイド機能を簡単に実装できるため、アプリ開発者がクライアントサイドの開発に専念できることも強みという。

 提供するのは、会員管理・認証とプッシュ通知以外に、「SNS連携」「データストア」「ファイルストア」「SDK(iOS/Android/JavaScript)」の各機能で、Webブラウザ上のコントロールパネルを通じて利用できる。今後は、位置情報機能、アナリティクス機能などを追加していく予定だ。

 クラウドサービスを提供するデータセンターは、堅牢なニフティクラウドのセンターを利用。国内にデータセンターが利用されているため、海外のサービスと比べて低いレイテンシでサービスを提供できる。

 ラインアップは3種類を用意した。無料の「Basicプラン」では、APIリクエスト数とプッシュ通知が月200万回まで利用でき、5GBの基本ストレージ(ファイルサイズは5MBまで)が提供される。

 有料の「Proプラン」では、APIリクエスト数が月500万回まで、プッシュ通知が月300万回まで利用可能で、基本ストレージは10GB(ファイルサイズは10MBまで)。24時間365日システム監視も提供される。

 最上位の「Expertプラン」は、APIリクエスト数が月5000万回まで、プッシュ通知が月1000万回まで利用でき、基本ステージは100GB(ファイルサイズは100MBまで)となっている。また、システム監視に加えて活用・導入方法についての技術的なサポートをメールで行うテクニカルサポートも含まれているとのこと。

 有料プランの価格は、Proプランが月額2100円、Expertプランが月額3万1500円から。Expertプランでは、SLAやカスタマイズも提供する。

 なおニフティクラウド mobile backendは、開発段階で試験提供が行われており、サンリオウェーブとニフティの「ハローキティ ワールド」、オクトバの「神アプリまとめ オクトバ(ランキング&攻略&スマホ最適化術)」、フジテレビジョンとイーグルが提供予定の「パズうま」において、すでに採用されているとのこと。

石井 一志