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小泉成器、Oracle Database Appliance X3-2で営業支援システムのDB基盤を統合

 日本オラクル株式会社は10日、家電や家庭用品の製造・販売などを行っている小泉成器株式会社が、データベースアプライアンス「Oracle Database Appliance X3-2」を導入したと発表した。営業支援システム群のデータベース基盤を統合し、8月から稼働開始している。

 Oracle Database Applianceは、Oracle Database Enterprise Edition専用に開発されたデータベースマシン。運用管理ツール、サーバー、ストレージ、ネットワークといった、データベースインフラとして必要な構成をセットにして提供するため、容易な導入を行える特徴を持つ。また、オンデマンドに性能を拡張できるため、スモールスタートにも対応可能という。Oracle Database Appliance X3-2はその最新モデルで、従来の特徴を受け継ぎつつ、従来モデルと比べて性能を最大2倍に拡張した。

 小泉成器では従来、システムごとにデータベース群を構築してきたが、可用性の向上や、ビジネス拡大に伴う処理量・データ量増大への対応などのために、データベース群の刷新・統合を決定。新たなデータベース基盤として、高可用性・高信頼性や柔軟な拡張性などを評価し、Oracle Database Appliance X3-2を導入した。

 同社では、NTTデータイントラマートの「intra-mart WebPlatform」をベースに営業支援システム群を構築しており、これらのシステムで利用する複数のデータベースを「Oracle Database Appliance X3-2」上に移行・統合。その結果、バッチ処理が従来の4倍に性能向上するなどの効果が得られたという。

 またあわせて、高い可用性を実現するクラスタリング機能「Oracle Real Application Clusters(RAC)」、大規模データに対応するための「Oracle Partitioning」および「Oracle Advanced Compression」、容易な運用管理を実現する「Oracle Diagnostics Pack」および「Oracle Tuning Pack」など、Oracle Database Enterprise Editionのオプション製品も導入している。

 なお、今回のプロジェクトはコイズミ情報システムとスミセイ情報システムが企画・立案を担当し、導入プロジェクトを支援したとのこと。

石井 一志