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富士通、システム運用コストを最大60%削減可能な垂直統合型の仮想化・クラウド基盤

 富士通株式会社は10日、垂直統合型の仮想化・クラウド基盤「FUJITSU Integrated System Cloud Ready Blocks」を同日より販売開始すると発表した。これを利用すると、仮想環境およびクラウド環境を迅速かつ容易に簡単に導入・運用できるという。

 「FUJITSU Integrated System Cloud Ready Blocks」は、同社の垂直統合プラットフォーム体系「Dynamic Integrated Systems」に基づいた第2弾の製品。従来製品の「Cloud Ready Blocks」を機能強化しており、コンピュートノードの形状、ハイパーバイザー、管理機能など、ユーザー企業の要件に合わせて、中小規模から大規模システムまでを実現可能という。

 特徴は、仮想化/クラウド分野のシステム構築・運用における富士通の社内実践や、約3500件のプライベートクラウド商談対応実績などで培った技術、ノウハウに基づき、サーバー、ストレージ、ネットワークの構成から運用設計・管理までを最適化している点。仮想化を含み関連ソフトのインストールから設定までを工場で実施してから出荷するため、専門要員による設置・導入作業・設定作業が不要で、初期導入時に必用なコストを最大40%削減可能という。

 新規業務の立ち上げ時においては、処理する業務の特性や量に応じた最適なリソースで構成された業務プラットフォームを、あらかじめカタログとして定義することで、ユーザーの申請により自動配備する仕組みを搭載。また、リソース追加時の運用自動化機能や、物理・仮想・クラウド基盤全体のインフラシステム統合監視機能を実装しており、全体を一元的に統合監視・管理できるため、運用負荷を低減できるとした。

 さらに、社内環境の仮想化からスタートし、クラウド環境へステップアップしていくことも可能で、仮想環境で稼働しているリソースをクラウド環境の一部として拡張でき、そのステップアップ工数も大幅に削減されている。加えて、パブリッククラウドサービス「FUJITSU Global Cloud Platform FGCP/S5」との連携で、ハイブリッドクラウド環境にも拡張していけるとのこと。

 また、SDNに対応したICT基盤アーキテクチャ「FUJITSU Intelligent Networking and Computing Architecture」を実装したことで、仮想サーバーの配備・移動時のネットワーク設定が自動化されており、システムのライフサイクル全般にわたる運用管理の省力化を実現。富士通によれば、システム全体で最大約60%の運用管理コストを削減できるという。

 製品には、収容できる仮想マシン(VM)の数に応じて3種類を用意する。下位機の「Express Model」では最大60VM、最大160VMまでの2モデル、上位機の「Enterprise Model」では最大1000VMまでの1モデルをラインアップし、価格は990万円(税別)から。出荷開始は6月中旬を予定する。

(石井 一志)