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クリスピー・クリーム・ドーナツがOffice 365を採用、各店舗の情報共有基盤に

 日本マイクロソフト株式会社は14日、クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社(以下、クリスピー・クリーム・ドーナツ)が、各店舗の情報共有基盤としてOffice 365を採用したと発表した。

 全国に39店舗(2013年1月末時点)を構え、2000名がドーナツの製造と販売に携わっているクリスピー・クリーム・ドーナツでは、2010年7月に、Office 365の前身である「Microsoft Business Productivity Online Suite(BPOS)」を導入し、メールと情報共有に活用してきた。しかし従来は、ExcelやWordのファイルをメールに添付してやり取りすることも多く、情報共有プラットフォームとしての活用はあまり進んでいなかったという。

 そうした中で現状を改善すべく、2011年夏から情報共有の活用拡大に着手した同社は、関連した業務の中から「手作業で行っているために手間と時間がかかっているもの」を洗い出し、Office 365とSharePoint Onlineでシステム化することによって、業務改善によるコスト削減を行った。

 今回、システム化の対象となったのは、新規出店や退職者補充のためのアルバイト募集と、シーズンごとに改訂される商品マニュアル配布の両業務。クリスピー・クリーム・ドーナツでは、2006年6月の日本上陸以来、出店数の増加が続いていることから、アルバイトを中心に多くの人員を採用している。今回は、こうした採用活動の効率化をSharePoint Onlineによって行ったことで、メールにExcelファイルを添付したり、印刷物をトラック配送したりしていた従来と比べて、コストや作業工数は大幅に減少し、業務の品質も高まったという。

 また商品マニュアルの配布などの情報共有については、それまでのメールなどから「チームサイト」へ載せ替えるとともに、管理本部と店舗間で共有する文書の範囲も拡大。接客用マニュアルなどの業務マニュアルを新たに作ったりアップデートしたりしてチームサイトに登録し、全社で利用できるようにしたほか、プロモーションブックについても、Excelシートや画像データなどをチームサイトに登録することで、製本と配布の手間を省いている。

 なお今後は、より実現性の高い構想として、店長会議のオンライン化も検討されているとのことだ。

(石井 一志)