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ブックオフ、社内の情報共有基盤をマイクロソフトのOffice 365へ移行

 日本マイクロソフト株式会社は22日、ブックオフコーポレーション株式会社(以下、ブックオフ)が、社内の情報共有基盤をOffice 365へ移行したと発表した。同社では、Exchange Online、 SharePoint Online、Lync Onlineを活用しているという。

 ブックオフでは、使用していたメールシステムにおいてメールボックスの容量や機能の制約が生じていたほか、サーバーの老朽化によって運用負担が増大。また、社員・店舗・海外でシステムが分断されてしまっていたことも問題だったという。

 そこで同社では、2011年末にOffice 365の導入を決断し、2012年6月にマイクロソフトと契約を締結して、情報共有基盤をクラウド化した。採用したプランは「E1」で、これにメールアーカイブのオプションを追加した上で、さらに周辺環境を整え、2012年9月から10月にかけて、本部と全店舗への展開を行っている。

 これによって、従来1GBだったメールボックスの容量が25GBまで拡大し、利用する上での自由度が向上した。

 また、社外からアクセスする必要のある社員に対しては、ソフトバンク・テクノロジーの「Online Service Gate(OSG)」を利用し、Office 365と連携したアカウント管理とアクセス制御を実施。アルバイト店員は店舗からしか見られないが、社員は社外からもアクセスでき、一方で個人情報を扱う部門は社外からアクセスできないようにするといった、柔軟な制御を容易に実現している。

 加えて、クラウドの利用によってBCP(事業継続計画)を実現したほか、海外との情報共有基盤の統一によるLync Onlineの利用開始により、コラボレーションも活発化しているとのこと。なお今後は、Windows 8搭載タブレットやスマートフォンを採用することも検討されている。

(石井 一志)