リコーがIT資産管理サービスを一新、スマートデバイスも対象にした「マネージドITサービス」


 株式会社リコーは5日、ITサービス総合メニュー「ITKeeper」のラインアップに、IT機器ライフサイクル管理(LCM)サービス「マネージドITサービス」を追加すると発表した。特に、中堅・大手企業を対象とし、1月6日よりサービスを提供する。

 「マネージドITサービス」は、IT機器のライフサイクル管理全般を支援するサービス。従来、Excelなどで管理していたIT機器の資産情報を、クラウド上のサーバーへ自動収集することにより、社内のIT資産の把握や最適配置を容易に実現するという。

 リコーでは従来もIT機器向けのLCMサービスを提供してきたが、今回はサービスを一新。特に、PCやプリンタなどに加えて、スマートフォンやタブレット端末といったスマートデバイスを対象にする点が大きな違いで、スマートデバイス管理に必要な、企画・計画、導入、運用代行・支援、管理などのサービスが提供される。

 またハードウェアのみならず、各PCに導入されているソフトウェア情報の自動収集により、保有ライセンスの可視化を行えるため、ライセンスの最適化による調達費用削減が可能。ソフトウェア利用状況の可視化によるファイル共有ソフトウェアなどの利用抑止、USBメモリなどの外部接続機器の利用禁止といったことを通じて、セキュリティ強化も図れるとした。

 さらに、ハードウェア障害からOS、ソフトウェアの操作問い合わせまでIT環境の運用をヘルプデスクによってトータルに支援し、訪問が必要と判断した場合には、リコーテクノシステムズの全国381拠点、約4000名のカスタマーエンジニアが訪問保守を実施するとのこと。

 サービスは選択式パッケージ「マネージドITサービス Select」を基本とし、企業のニーズやIT環境の運用状況に応じて最適なサービスを提供できるよう、複数のメニューを用意。個別の要望に応じて包括的にサービスを提供する「マネージドITサービス カスタマイズ」などもラインアップした。

 価格は台数やサービス内容によって異なるが、「マネージドITサービス Select」において、PCヘルプデスクサービス(PCヘルプデスクA)、PCオンサイトサポートサービス(PC復旧)、クラウドIT管理サービス(資産管理モデル)を100台で利用する場合、年間利用料金は117万円。

 なおリコーでは、2012年度に年間20億円の売り上げを目指す。

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