クラウドインフラプラットフォーム「Xen Cloud Platform 0.5」公開~プロダクション環境利用に適した安定版


「Xen Cloud Platform 0.5」ダウンロードページ

 オープンソースのハイパーバイザー「Xen」を開発するXen.orgは7日、「Xen Cloud Platform 0.5」を公開した。現在、Xen.orgからダウンロードできる。このバージョンは、プロダクション環境での利用に適した初の安定版だとしている。

 Xen.orgは、2009年9月にXen Cloud Platformイニシアチブを発表。これは、オープンソースのクラウドインフラを構築するためのプラットフォームで、マルチテナントのクラウドサービスをサポートする。Xen.orgのアドバイザリボードのメンバーであるCitrix、HP、Intel、Novell、Oracleを含む、多数のオープンソース企業が賛同を表明していた。

 Xen Cloud Platform 0.5は、Xen 3.4.2、Linux 2.6.27、Open vSwitch、署名済みWindows PVドライバー、SR-IOVサポートの改善、異種マシンリソースプールのサポート、最新版UbuntuやDebianを含む複数のゲストタイプテンプレートのサポート、エンタープライズクラスの多機能マネジメントツールなどの機能を持つ。

 Xen Cloud Platformの最初のリリースであるバージョン0.1は2009年11月に公開。さらに2010年1月にマイナーバージョンアップとして0.1.1がリリースされていた。その後バージョン番号は0.5まで一気に飛び、リリース候補版としてテストされていた。今回のリリースノートによれば、Xen Cloud Platform 0.5は、10万CPU時間以上のテストを経ており、プロダクション環境で利用できる安定版と位置付けられている。

 また、Xen Cloud Platform 0.5安定版の開発に並行して、unstable版の開発も行われている。unstable版では、Xen 4.0、Linux 2.6.32、libxenlightの統合、VHDベースのストレージ管理サービス、ローカルディスクストレージ最適化、DRBD統合、ネットワークパフォーマンスの向上、マルチパスを含むboot-from-SANのサポートといった新機能を計画している。

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