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監視統合ソフト「MIRACLE Hatohol Enterprise」新版、UIの改善や各種運用管理ツールとの連携強化を実施

 ミラクル・リナックス株式会社は、複数の運用管理ツールを統合する監視統合ソフトウェア「MIRACLE Hatohol Enterprise」において、新版「同 v2.1」を6月30日より提供開始する。

 MIRACLE Hatohol Enterpriseは、オープンソースソフトウェア(OSS)の運用統合ツール「Hatohol」を、ミラクル・リナックスが商用版として製品化したもの。MIRACLE ZBXシリーズ、およびOSSのZabbixやNagiosなどの運用管理ツールで検出したイベントを集約し、一元的な監視を行えるという。

 今回の新版は、2016年12月リリースのコミュニティ版「Hatohol 16.12」をベースとして、企業システム向けに開発され、負荷試験や機能試験を通じた品質向上を実施して提供される。

 新機能としては、まず、ユーザーインターフェイスを改善し、障害などのシステムに影響をおよぼす重要イベントを見逃さないよう、イベント画面を再構成した。例えば、「未対処の重要イベント数」を表示し、重要イベントの発生状況を瞬時に把握可能にしたほか、イベントごとに「対処中」「対処済」など対処状況をマークしたり、個々の運用スタイルに合わせて柔軟にフィルタリング(絞り込み)を行ったり、深刻度ごとに表示色の変更や表示する項目を選択したりすることができる。

 加えて、最新のHAPI 2.0を搭載し、ユーザーが各種運用管理ツールとの接続用プラグインを作成できるようにした。FluentdやHinemosなど各種運用管理ツールなどとの連携を行えるだけでなく、Hatoholと各種運用管理ツールとの通信の暗号化も可能とのこと。

 なおMIRACLE Hatohol Enterpriseでは、ライセンスとサポートを合わせた年間サブスクリプション方式を採用しており、監視サーバーの台数に応じた価格設定がされている。価格(税別)は、監視サーバー3台までが120万円、6台までが210万円、それ以上は個別見積もり。