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ミラクル・リナックス、OSSの運用統合ソフト「Hatohol」の相互接続インターフェイス開発に着手

 ミラクル・リナックス株式会社は12日、オープンソースの運用統合ソフト「Hatohol(はとほる)」を機能拡張し、他システムとの相互接続性を向上させるインターフェイスの開発を開始すると発表した。

 「Hatohol」は、2013年6月にオープンソースソフト(OSS)として公開された運用統合ソフト。OpenStackによるOSSクラウド環境の利用促進の実現に向け、さまざまな機能拡張が行われており、2014年12月にリリースのHatohol 14.12からは、OpenStack環境との連携機能が実装されている。

 ミラクル・リナックスではこのたび、クラウド利用の恩恵を最大限に引き出すには、CloudStackやVMware vSphere、vCloud Air、Microsoft Azure、Amazon Web Services、IBM SoftLayerなど複数のクラウド環境を統合的に集約・可視化し、効率よく適切な運用管理を行っていく必要があると判断。「Hatohol」と他システムとの相互接続性を向上させるインターフェイス「HAPI(Hatohol Arm Plugin Interface)」の開発に着手したという。

 また現在の「Hatohol」は、Openstack、Zabbixとの連携を意識したユーザインターフェイスになっているが、今後は複数クラウドの統合を意識した設計にシフトする予定。さらに、ユーザーが実際のシステムイメージを理解しやすいよう、クラウド上に「Hatohol」およびモデルとなる監視対象を設置し、実際に動作を試せる環境も公開するとのこと。

 このほか、他OSS製品およびコミュニティとの関係強化にも取り組む考えで、インターフェイス機能のHAPIは、開発状況、仕様などの技術情報、利用方法、マニュアル、モデル使用ケースのリファレンスなどをドキュメント化し、随時公開する方針だ。

石井 一志