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日本ヒューレット・パッカード、「3PAR StoreServ」や「HPE MSA」ストレージなどの新製品を提供

 米Hewlett Packard Enterprise(HPE)の日本法人である日本ヒューレット・パッカード株式会社は22日、ストレージ製品群の強化を発表した。

 まず、高機能なストレージ製品群「HPE 3PAR」において、オールフラッシュストレージの新製品「HPE 3PAR StoreServ 9450」を新たに提供する。より高い拡張性、マルチテナント、パフォーマンスを備え、ミッドレンジ向けFC(ファイバチャネル)の上位製品に位置付けられているという。

 具体的には、前世代の「3PAR StoreServ 8450」と比べ、パフォーマンスを70%向上させているほか、スケーラビリティを6PBに倍増し、80のホストポートで3倍のフロントエンド接続を可能にするとのこと。また、長期的な設備投資戦略を検討している場合にも、「HPE 3PAR 3D Cache」を使用することで、次世代のStorage Class Memory(SCM)やNVMeへの将来的な移行を行えるとしている。

 価格は2514万6000円(税別)から。

 エントリーSAN向けには、前世代の2倍のパフォーマンスを実現した第5世代の「HPE MSA 2050/2052」を提供。包括型ソフトウェアと1.6TBのSSDを搭載した「HPE MSA 2052」は、ハイブリッドフラッシュモデルの場合、40%のコスト削減を可能にするとのこと。

 価格はそれぞれ、140万円(税別)から、180万円(税別)から。

 一方、データ保護については、セカンダリデータにパブリッククラウドの活用を検討している企業向けに、長期データ保持ソリューション「StoreOnce CloudBank」を提供する。Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、オンプレミスのオブジェクトストレージといった複数のクラウド上でのデータ保護を低コストで実現できる点が特徴で、帯域幅要件を99%以上削減するように設計されているので、クラウドベースのストレージコストを、1GBあたり月平均0.001ドルに低減するとしている。

 なお、HPE 3PARの統合機能を含め、StoreOnceバックアップソリューションで提供しているオンプレミス機能をすべてサポートしているため、迅速かつ柔軟な障害復旧を確保しながら、データをオフプレミスへ自動的に移行することも可能という。

 さらには、米HPEが3月に買収したNimble Storageの製品も、「Nimble Flash Array CSシリーズ」「同 AFシリーズ」「同 SFシリーズ」のブランドで提供を開始。関連する「Nimble 構築サービス」「Veeam+Nimbleインテグレーションサービス」「LeftHand to Nimbleマイグレーションサービス」といったプロフェッショナルサービスも同時に提供するとのこと。