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日本ヒューレット・パッカード、「HPE 3PAR StoreServ」で3D NAND技術による容量7.68TB/15.36TBのSSDに対応

 日本ヒューレット・パッカード株式会社は16日、オールフラッシュストレージアレイ製品「HPE 3PAR StoreServ」について、3D NAND技術により高密度化した容量7.68TBおよび15.36TBの新たなSSDに対応すると発表した。

 これにより、HPE 3PAR StoreServは、業界最高の密度と拡張性を誇るオールフラッシュアレイとなり、シングルシステムで利用可能なSSD容量としては最大24PBに対応、同クラスの他社オールフラッシュシステムとの比較では12倍の高密度化を実現すると説明。2年前との比較では、HPE 3PARのフラッシュ密度は16倍上昇し、ギガバイトあたりのコストは40%低くなったという。

HPE 3PAR StoreServ 20840 Storage

 また、こうした大容量SSDのサポートは、パフォーマンスや復旧力を犠牲にすることなく、あらゆる規模のSSDを5倍の耐久性で利用できる「3PAR Adaptive Sparing」や、3PARストレージコントローラからSSDへの同時アクセスにより、スループットの向上を実現する「3PAR Express Layout」といった技術により実現したとしている。

 コンテナ技術との連携については、Dockerエンジンと統合されたドライバー「Docker-Integrated Volume Plugin for HPE 3PAR StoreServ Storage」を公式リリース。コンテナ向けの永続的ストレージを実現し、Dockerを使用した仮想化またはベアメタルのコンテナ環境向けに、永続的ストレージとしてフラッシュに最適化された「HPE 3PAR StoreServ」アレイを使用できる。この統合機能により、コンテナ化されたアプリケーションは、永続的ストレージ機能だけでなく、データ暗号化、Quality of Service(QoS)、スナップショット、レプリケーション、重複排除などの機能を活用できる。

 データ保護ソリューションとしては、「HPE Recovery Manager Central(RMC)」により、従来型のバックアップテクノロジーと比べて最大23倍のスピードで、アプリケーションスナップショットを3PARフラッシュからバックアップストレージに直接移動できると説明。また、HPE RMCのアプリケーション連携データ保護機能については、VMware、Microsoft SQLに加えて、Oracle Database、SAP HANA、3PAR File Personaへの対応を行う。

 製品の希望小売価格(税別)は、HPE 3PAR StoreServ用7.68TB SSDが604万円から、HPE StoreEver Archive Managerソフトウェアが138万円から、HPE StoreOnce Recovery Manager Central v3.0が10万円から。