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日本ヒューレット・パッカード、新たな「HPE 3PAR StoreServ」ソリューション

オールフラッシュデータセンターへの安全かつ迅速な移行を支援

日本ヒューレット・パッカード 執行役員 エンタープライズ事業統括 ストレージ事業統括本部 事業統括本部長の山口太氏

 日本ヒューレット・パッカード株式会社は10日、オールフラッシュデータセンターへの移行を加速する、新たな「HPE 3PAR StoreServ」ソリューションを発表した。今回の新ソリューションでは、オールフラッシュ環境のリスク低減に向けて、「HPE 3PAR StoreServ」を、重複排除バックアップソリューション「HPE StoreOnce」とテープソリューション「HPE StoreEver」の製品ラインアップに統合し、データ保護の強化を行っている。

 新ソリューションの発表にあたり、オールフラッシュの事業概況について、日本ヒューレット・パッカード 執行役員 エンタープライズ事業統括 ストレージ事業統括本部 事業統括本部長の山口太氏は、「オールフラッシュは、市場全体が急速に伸びており、当社でも今年1年、オールフラッシュの事業展開に力を注いできた。この結果、当社のストレージ出荷に占めるオールフラッシュの割合は、1年前の2014年Q4(8月~10月)は17%だったところが、2015年Q4には39%まで高まり、オールハードディスクの26%を上回った。ハイブリッドとオールフラッシュを合わせた割合は、7割を突破している」と、市場成長に合わせて同社のオールフラッシュ事業も好調に推移していると述べた。

 また、山口氏は、オールフラッシュのニーズが拡大する中で、これからのオールフラッシュデータセンターの加速に向けては、「スピード」「経済性」「信頼性」の3つの要件が求められると指摘。「今回の新ソリューションでは、この3つの要件に応えるべく、さまざまなアップデートを行っている。『スピード』では、SPC-2ベンチマークで世界記録を達成。『経済性』では、業界に先駆けて低コストの3D NANDフラッシュを採用。そして『信頼性』では、アプリケーションと連携したユニークなデータ保護ソリューションを提供する」と、新ソリューションのハイライトについて説明した。

 これを受けて、米Hewlett Packard Enterprise HPEストレージ Data Protection, Retention and Software Defined Storage バイスプレジデントのビル・フィルビン氏は、「今年11月に、Storage Performance Councilから『3PAR StoreServ 20850』オールフラッシュアレイがSPC-2ベンチマークで世界記録を樹立したことが発表された。パフォーマンスは6万2844MBPS、コストは50.94ドル/GBを達成し、『EMC VMAX 400K』と比較して半分の価格で13%のパフォーマンス向上を実現できることが示された。この成果を踏まえて、今回『3PAR StoreServ』のポートフォリオを拡充し、オールフラッシュデータセンターへの安全かつ迅速な移行を支援する新ソリューションを提供する」と、世界最高性能の「3PAR StoreServ」をベースに、「HPE StoreOnce」と「HPE StoreEver」まで統合した新たなポートフォリオを展開していくと語った。

米Hewlett Packard Enterprise HPEストレージ Data Protection, Retention and Software Defined Storage バイスプレジデントのビル・フィルビン氏
「3PAR StoreServ」がSPC-2ベンチマークで世界記録を樹立

 新ソリューションの具体的なアップデートポイントとしては、同社検証済みのフラッシュアレイソリューション「3PAR Flash Acceleration for Oracle」を提供。同製品によって、「EMC VMAX」など従来システムを引き続き利用しながら、Oracle Databaseのパフォーマンスを最大75%引き上げることが可能となり、従来のストレージのアップグレードと比較して半分のコストで設置できるという。

 また、「3PAR Online Import」ソフトウェアを、EMCに加えて新たにIBM XIVに対応。これにより、IBM XIVからわずか5ステップで「3PAR StoreServ」への移行が可能となった。さらに、先進の低コストフラッシュメディアである3D NANDフラッシュドライブをサポートすることで、わずかな追加投資でアプリケーションのパフォーマンスを向上することが可能となった。

 フラッシュに最適化されたブロック/ファイルアーキテクチャを活用した新ソリューションとして、データセンターの管理コスト削減と運用負荷の軽減を実現するユニファイドシステム「3PAR StoreServ 8200 Converged File and Block Starter Kit」をラインアップ。合わせて、このユニファイドシステムをさらに安心して導入できるよう、仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)とSharePoint環境に対応した「HPE 3PAR StoreServ」向けリファレンスアーキテクチャ、および情報管理のための複数のHPE Softwareソリューションを提供する。

 新ソリューションで統合されたテープソリューション「StoreEver」では、製品ポートフォリオを刷新し「StoreEver LTO-7」メディア、ドライブ、および自動化ライブラリを提供する。「これらの新ラインアップにより、前世代のLTOテクノロジーと比較して1.8倍のパフォーマンスと2.4倍の容量を実現し、テープメディアの信頼性は100倍の向上している。『3PAR StoreServ』のフラッシュアレイと『StoreEver』のテープメディアを組み合わせた『tape as NAS』ソリューションにより、簡単かつシームレスにテープ上の大容量アーカイブデータにアクセスすることが可能となり、アクティブアーカイブを実現する」(フィルビン氏)としている。

 一方、重複排除バックアップソリューション「HPE StoreOnce」では、エントリークラスおよびミッドレンジのアプライアンス製品として「HPE StoreOnce 3100」、「同 5320」、「同3540」、「同5100」の4モデルを新たにリリース。「競合製品と比較して最大2.7倍のパフォーマンスと最大2倍の密度を提供する。また、使用可能な論理容量1ギガバイトあたりの価格はわずか6.4円で、パフォーマンスの改善とともにネットワーク帯域幅の削減も実現可能となっている」(フィルビン氏)という。

 さらに、オールフラッシュデータセンターへの移行を検討中の顧客向けには、「StoreOnce Recovery Manager Central(RMC)」ソフトウェア経由で、「3PAR StoreServ」からのアプリケーションと連携したスナップショットオフロード機能を提供する。ユーザーは、「3PAR StoreServ」からMicrosoft SQLスナップショットを直接作成し、独自の「HPE Express Protect」テクノロジーを経由してどの「StoreOnce」バックアップにも移動できるようになり、リスクを減らしながらオールフラッシュデータセンターへの迅速な移行を実現する。

 税別価格は、「3PAR StoreServ 3D NAND SSD」が60万円から、「3PAR StoreServ 8200 Converged File and Block Starter Kit」が960万円、「StoreEver LTO7 Ultrium15000 テープドライブ」が68万円から、「StoreEver 1/8 G2 LTO7テープオートローダー」が118万円から、「StoreOnce 3100 8TB System」が98万円から、「StoreOnce 3520 12TB System」が180万円から、「StoreOnce 3540 24TB System」が240万円から、「StoreOnce 5100 48TB System」が630万円から、「StoreOnce Recovery Manager Central for SQL」が34万円から。販売開始は、「3PAR StoreServ 8200 Converged File and Block Starter Kit」(2016年2月下旬)を除いて、すべて12月10日から。

唐沢 正和