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パナソニックソリューションテクノロジー、領収書・レシートの認識に特化したOCRライブラリーを提供

 パナソニックソリューションテクノロジー株式会社は26日、OCRソフト用開発キット「カラーOCRライブラリー」シリーズにおいて、「領収書/レシート認識ライブラリー」の販売を開始した。価格は55万円(税別)。

 「領収書/レシート認識ライブラリー」は、企業の経費精算で取り扱う機会が多い、タクシーや駐車場などの領収書・レシートの活字認識に特化したライブラリー。経費精算ソフトなどに組み込むことで、スマートフォンの撮影画像から日付や金額などの情報を自動的に読み取り、入力や目視確認にかかっていた工数を大幅に削減できる。

 パナソニックソリューションテクノロジーでは製品の開発に際し、タクシーやガソリンスタンド、駐車場、コンビニなどで発行されるPOSロール紙に印字された多数の領収書やレシートを分析。レイアウトや文字列の特徴から、商品名・日付・合計金額などの画像部分だけを特定して文字認識できるようにした。

 独自の活字認識技術により、スマートフォンのカメラで撮影した傾きや文字のかすれがある画像の認識にも対応可能で、複合機やスキャナーなどで再度スキャンする必要がない。

 製品はマルチOSに対応しており、経費精算ソフトやアプリにライブラリーを組み込むことで、紙や人手を介在させずに、手軽に領収書やレシートの自動データ化を実現できる。また、スマートフォン用の経費精算アプリに組み込めば、会社に立ち寄らずにスマートフォンの操作だけで経費精算を完結でき、時間の有効活用や柔軟な働き方の促進につながるとしている。

 Windows版、Linux版は4月26日発売。iOS版、Android版は5月17日発売。パナソニックソリューションテクノロジーでは、2017年度に60本の販売を目標とする。