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OBCと日立システムズ、「勘定奉行」と連動した総合経費管理システム「Traveler'sWAN for 勘定奉行」

 株式会社オービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)と株式会社日立システムズは23日、旅費などの経費管理システムの分野でパートナー契約を締結したと発表した。これにより、統合経費管理システム「Traveler'sWAN for 勘定奉行」を、両社およびOBCの販売パートナーを通じて3月から販売する。

 「Traveler'sWAN」は、国内外出張手配から経費精算までを1つのシステムで管理できる総合経費管理システム。両社では、OBCの財務会計システム「勘定奉行」とシームレスに連動するTraveler’sWANのSaaS版を「Traveler'sWAN for 勘定奉行」として提供。これにより、財務会計システムとして勘定奉行を導入済みの企業は、勘定奉行に連携する経費管理システムを短期間・低コストで導入できる。

 通常、経費管理システムを導入する際には、財務会計システムとデータの連携が不可欠で、連携機能の開発が必要となるが、提供を開始する「Traveler'sWAN for 勘定奉行」は、あらかじめ「勘定奉行」との連携機能を備えているため、追加の開発が不要。これにより、経費の申請から精算、決済までスムーズに行うことが可能となり、企業の経費処理に掛かる負担が軽減されるとしている。

 また、「Traveler'sWAN for 勘定奉行」は、基本機能である出張管理・承認機能に加え、電車、ホテル、飛行機などのチケット手配機能や国内旅費の経路チェック機能、複雑な為替計算を含む海外出張精算などにも対応。2016年の税制改正に伴う電子帳簿保存法の改正にも対応する。請求書などのデータの自動取り込みやOCR処理により、経費精算時に必要な日付や金額などが自動入力されるため、確認や訂正連絡などで手間の掛かっていた経理部門の業務負荷を軽減する。

 「Traveler'sWAN for 勘定奉行」の価格(税別)は年額30万円から(50人分利用する場合)。ライセンスは最低50人で、10人単位で追加購入できる。OBCと日立システムズでは、主に中堅・中小企業向けにサービスを拡販していく。