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東急スポーツオアシス、「MotionBoard Cloud for Salesforce」で会員獲得や定着に関するデータを見える化

 ウイングアーク1st株式会社は15日、株式会社東急スポーツオアシスが、「MotionBoard Cloud for Salesforce」を採用したと発表した。新規会員の獲得や既存会員の定着に関する大量のデータをグラフィカルに表示し、経営陣の的確な意思決定や、ビジネス現場での迅速なアクションをうながしている。

 東急スポーツオアシスは、首都圏ならびに近畿圏を中心として、フィットネスクラブ・ジム、キッズ教室、ダンススクール、シニア向けプログラムなどを展開する企業。同社では、Salesforceに蓄積された会員情報や営業情報を「MotionBoard Cloud for Salesforce」で統合的に見える化し、迅速なアクションにつなげることにより、会員の獲得や既存会員の定着に関する目標値を達成するなどの成果を上げているという。

 具体的には、店舗ごとに未入会の来店者を抽出し、フォローを行うプロセスを設けたことで、新規会員の獲得目標を安定して達成できるようになった。一方で会員の定着においては、入会後3~4カ月の初期定着を図ることが重要なポイントとなることから、来場回数をKPIとし、一定回数に満たない会員をピックアップして、重点的なフォローをタイミングよく行うようにすることで、定着率の向上につながっている。

 現在は、店舗ごとの会員獲得状況や、見学や体験などで訪れた見込み顧客の状況を、日次レベルで詳細に確認できるようになっている。ダッシュボードは目的別におよそ10種類が用意され、それぞれクロス集計表やグラフを組み合わせて、必要とする情報を素早く把握できるという。

 なおアカウントは、導入当初は社長のほか店舗統括以上の経営幹部にのみ設定されていたが、活用の幅が広がったことと、よりタイムリーに仕掛けを施すため、36店舗すべてにアカウントを付与した。

 これにより、一元化された正確な数字を共有し、その数字をもとに現場に指示できるようになったため、迅速なアクションに結び付けられている。また、Excelで毎週作業をしていた報告書用のデータ集計を行う必要がなくなったことも、業務効率化に寄与しているとのことだ。

 同社では、2016年4月より試用をスタートさせているが、自社業務にマッチするように改善を重ね、5月中旬にはすでに実務に展開できたという。

 今後は、幹部社員のみならず店舗マネージャーや営業部門など、より現場に近いユーザーもダッシュボードを直接操作できる環境を整え、現場レベルで、より自発的・自律的なデータ活用や意思決定ができるよう後押ししていく計画。Excelによる集計といった作業を人でなくPCにさせることで、スタッフが本来やるべき接客やサービスを充実させていくとしている。