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日立ソリューションズ、サブスクリプションビジネスを支援するクラウドサービス「Zuora」を販売

 株式会社日立ソリューションズは12日、米Zuoraと販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、同社のサブスクリプションビジネス(従量・継続課金型ビジネス)を支援するSaaS型クラウドサービス「Zuora(ズオラ)」を、9月13日より販売開始する。価格は個別見積もり。

 「Zuora」は、企業や組織がサブスクリプションビジネスにおいて収益向上を図るためのプラットフォーム。設定画面での簡単な操作で、サービスや料金プランの作成・変更を行えるため、アプリケーションの修正やシステム変更のコストを削減できる点が特徴で、国内でもすでに、弥生やチームスピリットなどが採用を発表している。

 ユーザー企業はZuoraを利用することで、サブスクリプションビジネスの業務をグローバルで迅速に開始できるほか、蓄積されたユーザーとの契約内容や購買傾向を分析し、最適な価格設定、より良いサービスプラン提供などのリテンション施策を行えるため、ユーザーとの継続的な取引も実現するとのこと。

 サービスには、製造やIoT、メディア、クラウド、ヘルスケアなど世界800社以上のニーズやノウハウが反映され、マルチ言語とマルチ通貨にも対応。企業は、商品カタログや見積もり、契約管理、課金設定、請求、レポートなど、従量・継続課金型ビジネスに必要な機能を海外拠点からも利用できる。

 さらに、salesforce.comとの接続オプションが提供されており、営業プロセス全体の効率化を図れるほか、SAPなどのERP製品との接続実績が豊富にあることから、さまざまなシステム構成に柔軟に対応可能としている。

 なお日立ソリューションズでは、自社の顧客管理・課金・請求業務向けソリューション「BSSsymphony」の実績に基づいた業務ノウハウや機能を必要に応じて組み合わせ、企業のビジネスニーズに応じた最適なシステムの立ち上げを早期に支援するとのこと。同社では、製造・流通、クラウド、メディアなどの企業をトータルに支援し、関連ソリューションを含め、2020年度までに50億円の売上を目指す考えだ。