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NTT東日本、クラウドサービスを簡単・セキュアに利用するパッケージサービス

 東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は31日、自社の閉域網からセキュアにパブリッククラウドへ接続できる「クラウドゲートウェイ」シリーズを提供開始すると発表した。9月1日から「クラウドゲートウェイ アプリパッケージ」、10月11日から「クラウドゲートウェイ クロスコネクト」を提供する。

 このうち「クラウドゲートウェイ アプリパッケージ」は、クラウド環境からアプリケーション、閉域ネットワークまでをワンストップで簡単に導入できるパッケージサービス。クラウド上でアプリケーションをセキュアに利用したい企業向けに、インターネットを経由せずクラウドサービスへ接続する機能と、アプリケーションをパッケージ化し、従量課金で提供する。

 フレッツ光回線を利用中のユーザーは、「クラウドゲートウェイ アプリパッケージ」を申し込むだけで、クラウド上にあるアプリケーションを利用可能になるという。インターネットVPN利用時に必要となるユーザー拠点のネットワーク機器の設置・運用・保守は不要。また回線認証機能により、指定のフレッツ光回線からのみクラウド上のアプリケーションサーバーへ通信できるので、セキュアな接続を実現している。

 アプリケーションは、Amazon Web Services(AWS)クラウド環境上のActive Directoryを提供する「Active Directoryメニュー」、WordPressをインストール済みの状態で提供する「Webメニュー」を用意。Amazon Web Services(AWS)のクラウド環境上に構築される。アプリケーションや利用可能なクラウド環境は今後拡充されるとのことで、クラウド環境はNTT ComのEnterprise Cloudへの対応が予定されている。

 なお利用にあたっては、「フレッツ 光ネクスト」または「フレッツ 光ライト」の契約(コラボ光含む)が必要で、フレッツ 光の費用に加えて、Active DirectoryメニューあるいはWebメニューの費用がかかる。

 一方の「クラウドゲートウェイ クロスコネクト」は、信頼性の高い閉域ネットワーク経由でクラウドサービスを利用したい企業向けに、NTT東日本のフレッツ・VPNサービス(フレッツ・VPN ワイド/プライオ)からクラウドサービスへの接続を可能にする、定額制のネットワークサービス。

 AWS Direct Connect、ニフティクラウド ダイレクトポートといった、クラウド事業者が提供する接続サービスの利用に必要な通信回線・ラック・機器などをパッケージ化しているので、迅速に利用開始可能。インターネットを経由せず、IPv4通信が利用可能なフレッツ・VPNサービスから仮想的に独立したネットワークで特定のクラウドサービスに接続するため、セキュアにクラウドとの接続を行える。

 また、接続先はクラウドサービスの中から複数選択でき、ユーザー企業自身で自由にクラウドサービスの機能を選択・設計・カスタマイズ可能とした。サービス開始時はAWSとニフティクラウドに対応し、順次対応サービスを拡充する。

 なおNTT東日本では、自社ブランドでのサービス提供を希望するパートナー企業に対し、「クラウドゲートウェイ アプリパッケージ」「クラウドゲートウェイ クロスコネクト」のOEM提供も行うとのこと。