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サイボウズやネオジャパン、Supermicroが最新製品を展示 AWSはパートナーソリューションを紹介~クラウドEXPO 2016

 「情報セキュリティEXPO」「クラウドコンピューティングEXPO」などのIT専門展を併催する「Japan IT Week 春 2016」が13日まで開催されている。

 ここでは、クラウドコンピューティングEXPOを中心に、展示会の2日目の模様をレポートする。

Supermicro、NVMeストレージ48個搭載のサーバーなど展示

 サーバーやマザーボードのベンダーのスーパーマイクロ(Supemicro)社のブース(データセンター展)には、最新のサーバーが展示されている。

 SSG-2028R-NR48Nは、2Uの筐体に2.5インチNVMeストレージを48個搭載するサーバー。ストレージサーバーなどを想定している。

 また、SSG-6048R-E1CR60Nは、4Uの筐体に3.5インチディスクを60個搭載するサーバー。この2機種は、日本のイベントでは初公開となる。

2Uの筐体に2.5インチNVMeストレージを48個搭載するサーバー「SSG-2028R-NR48N」
OSが起動するストレージは本体後部に
4Uの筐体に3.5インチディスクを60個搭載するサーバー「SSG-6048R-E1CR60N」
後部。左下にネットワークインターフェイスをモジュールとして付ける

 SSG-K1048-RTは、イーサネット接続ハードディスクのSeagate Kineticを12個搭載する1Uサーバーだ。

 SYS-6038R-TXRは、PCIe(PCI Express)x8を10スロット、PCIe x4を1スロット備えた2Uサーバー。ネットワークや映像関連の用途を想定。

イーサネット接続ハードディスクのSeagate Kineticを12個搭載する1Uサーバー「SSG-K1048-RT」
Seagate Kinetic。端子はSASなどに見えるが、実はイーサネット×2
Seagate Kineticの管理画面
PCIe x8を10スロット、PCIe x4を1スロット備えた2Uサーバー「SYS-6038R-TXR」

 SYS-1028GQ-TRTは、1UサイズにNVIDIAのTesla K80 GPUを4つまで搭載するサーバー。CADやGPGPUなどを想定する。また、SYS-6028UX-TR4は、2UでGPUを4つまで搭載するサーバーだ。

1UサイズにNVIDIAのGPUを4個搭載するサーバー「SYS-1028GQ-TRT」
2UでGPUを4つまで搭載するサーバー「SYS-6028UX-TR4」

 SYS-1028UX-CR-LL1は、Xeon CPUのオーバクロックを動作保証する1Uサーバー。金融などで利用されているという。ブースではOpenStackなどもデモしていた。

 SYS-2028TP-HTRは、2Uに4ノードを格納しケーブルレスで接続するサーバーだ。

Xeon CPUのオーバクロックを動作保証する1Uサーバー「SYS-1028UX-CR-LL1」
2Uに4ノードを格納しケーブルレスで接続するサーバー「SYS-2028TP-HTR」

 そのほか、スーパーコンピューターなどで使われるインターコネクト方式Intel Omni-Pathのスイッチ「SSH-C48Q」や、ホワイトボックススイッチ「SSE-X3648S/R」といったネットワーク製品も展示。サーバー管理ツールの「Supermicro Server Manager」「Super Doctor」、IPMI相当の部分で使われるRESTful API規格「Redfish」対応なども展示されている。

Intel Omni-Pathのスイッチ「SSH-C48Q」
ホワイトボックススイッチ「SSE-X3648S/R」
サーバー管理ツール「Supermicro Server Manager」と、「Super Doctor」(左下)、RESTful API規格「Redfish」対応(右下)
RedfishのRESTful APIでサーバーの温度情報を問い合わせる

AWS、パートナー各社のソリューションを展示

 AWSのブースでは、AWS自身のほか、パートナー各社のソリューションを展示している。今回は、機械学習にやAWS移行に関する展示がいくつか見られた。

 また、プライム・ストラテジーは「KUSANAGI」を展示。チューニングされた高速なWordPress環境を提供し、Amazon Auroraや広域分散まで対応したフルマネージドサービスまで対応する。

AWS自身の展示
ナレッジコミュニケーションの「ナレコムAI」。機械学習の総当りによるパラメーターチューニング。正式リリースはまだ
チューニングされたWordPress環境を提供するプライム・ストラテジーの「KUSANAGI」。無償で利用できるマシンイメージと、対象ごとに設計から保守まで行なう「KUSANAGIフルマネージドサービス」
グローバルナレッジネットワーク。AWSの認定トレーニング
ジグソー。AWSの運用代行やセキュリティ監視
クラウドインテグレーションのサーバーワークス。クラウド移行サービスや、AWS運用自動化サービス「Cloud Automator」など
テラスカイ。AWSへの引っ越しや、SAPからの移行など
日本オプロ。帳票ソリューションと、そのHOME'Sの採用例
キヤノンITソリューションズ。AWS上での機械学習による画像解析と、AWSへのデータ移行サービス

サイボウズ、kintoneのパートナーソリューションなど展示

 サイボウズのブースは、「CYBOZU FOREST CAFE」というテーマで、熱帯風に展示。業務用データベースアプリPaaS「kintone」のパートナーソリューションなどを中心に、テレワークまで、多様性を表現していた。

 kintoneについては、ワークフローソリューションとしては、コラボスタイル社やオプロ社のソリューションを展示。kintoneに入力ソリューションを組み合わせたソリューションとしては、Sansanの名刺データをkintoneから利用するソリューションや、コクヨの手書き入力CamiAppからkintoneにデータ入力するソリューションを展示している。

 また、セリフと動作、胸部に表示する画像をkintoneで入力してPepperをコントロールするM-SOLUTIONS社の「Smart at robo for Pepper」や、サイボウズスタートアップス社とソウルウェア社の帳票出力ソリューション、ジョイゾーとアールスリーインスティチュートのkintoneシステム開発ソリューションなども展示している。

 そのほか、サイボウズOfficeやサイボウズガルーン、自社製品の社内での活用例なども展示されている。

サイボウズのブース「CYBOZU FOREST CAFE」
kintoneのワークフローソリューション
kintone+データ入力ソリューションの展示
Sansanの名刺データをkintoneから利用するソリューション
コクヨの手書き入力CamiAppからkintoneにデータ入力するソリューション
kintoneのさまざまなパートナーソリューション。Pepper設定アプリや、帳票出力ソリューション、kintoneシステム開発など
M-SOLUTIONSの「Smart at robo for Pepper」。kintoneで、セリフと動作、胸部に表示する画像をシナリオ状に入力してPepperをコントロールする
ソウルウェアのkinetone帳票出力「Repotone」。雛形PDFをもとに、マウスを指定するだけで差し込み位置を指定できる

ネオジャパン、desknet's NEOの新着情報通知ツールなど

 ネオジャパンのブースでは、グループウェア「desknet's NEO」やコミュニケーションツール「CatLuck」を展示。11日に発表された、desknet's NEOの新着情報をポップアップ通知する「desknet's NEOクライアントツール」も展示している。

 また、モバイルデバイスに情報を残さないソリトンの「Soliton SecureBrowser」とdesknet's NEOの組合せや、名刺から入力してクラウドで保存するアイネットの「名刺バンク」とdesknet's NEOの組合せなども展示している。

グループウェアのdesknet's NEOと、新着情報をポップアップ通知する「desknet's NEOクライアントツール」
コミュニケーションツール「CatLuck」
モバイルデバイスに情報を残さないソリトンの「Soliton SecureBrowser」とdesknet's NEOの組合せ
名刺から入力してクラウドで保存するアイネットの「名刺バンク」とdesknet's NEOの組合せ

高橋 正和