イベント
情報セキュリティEXPO、中小企業向けソリューションや機械学習を利用した対策などが多数展示
(2016/5/12 16:17)
「情報セキュリティEXPO」「クラウドコンピューティングEXPO」など12のIT専門展を併催する「Japan IT Week 春 2016」が、東京ビッグサイトで開催されている。
13回目の開催となる「情報セキュリティEXPO【春】」の展示会場では、マイナンバー対策など中小企業向けのセキュリティ対策製品や、機械学習・人工知能をセキュリティ対策にも用いた製品の展示が目立った。
NTT東日本、中小企業向けの「法人向けウイルスセキュリティサービス」を展示
東日本電信電話株式会社(NTT東日本)のブースでは、5月下旬に提供開始を予定している「法人向けウイルスセキュリティサービス」を紹介している。
NTT東日本では、中小企業向けにITサポート業務を提供する「オフィスまるごとサポート」や、ウイルス対策サービス「フレッツ・ウイルスクリア」などのサービスを提供している。
新たに提供を開始する「法人向けウイルスセキュリティサービス」は、ウイルス対策に加え、PCやスマートフォン、タブレットを集中管理できるクラウド型の端末管理サービスを提供。ウイルス対策状況などの一元管理、USBメモリなどの外部デバイス管理、特定アプリケーションの制限、リモートロック/リモートワイプ、ブラウザー管理などの機能を提供するとともに、トラブル時にはヘルプデスクによる電話サポートや遠隔サポートも受けられる。
料金については決まっていないが、現時点では1端末につき月額500円程度を検討しているという。
KCCS、機械学習を利用したDarktraceの脅威対策製品「Enterprise Immune System」
京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)のブースでは、同社のセキュリティブランド「SecureOWL」で提供する製品・ソリューションを紹介している。
各種ソリューションの中で、「セキュリティ免疫システム」として大きく紹介されているのが、英Darktraceの脅威対策製品「Enterprise Immune System」だ。既存のセキュリティ対策では対応しきれない、未知の攻撃への対策を主眼とした製品で、デバイスやユーザー動作のわずかな変化を検知し、デバイスのマルウェア感染、従業員による不適切な行為など、脅威となる可能性があるイベントを検出する。
通常とは異なる通信パターンを、機械学習とベイズ推論を用いた通信分析で自己学習し、ネットワーク内の異常通信・行動をリアルタイムに自動検知することが特徴。また、攻撃についても分かりやすく可視化することで、未知のサイバー攻撃への早期対策を可能にし、企業のセキュリティレベルの向上を図ることができるとしている。