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「もう一度世界を変えたい」――、パット・ゲルシンガーCEOが導くVMwareの“次の一手”

Dell EMC World 2017基調講演レポート

 米国ラスベガスで開催されている「Dell EMC World」の開催2日目の基調講演は、「Realize Workforce Transformation」をテーマに、Dell エグゼクティブバイスプレジデント(EVP)兼チーフマーケティングオフィサーのジェレミー・バートン氏と、VMwareのパット・ゲルシンガーCEOが登壇。それぞれが講演を行った。

PCを新たな水準に持って行くLatitude 7285 2-in-1

 当初の予定では、基調講演の前半には、Dell オペレーション部門バイスチェアマン兼クライアントソリューションズ部門統括責任者のジェフ・クラーク氏が登壇する予定だったが、「家庭の都合」があり、急遽、バートンEVPが登壇することになった。

Dell エグゼクティブバイスプレジデント兼チーフマーケティングオフィサーのジェレミー・バートン氏

 バートン EVPは、CES 2017において、Dellのクライアントデバイスが57個の賞を受賞したことを紹介。

 「PCの進化は劇的であり、1987年のPCと比べると、この30年で37万5000倍速くなった。この進化がワークフォース・トランスフォーメーションを実現している。今後も、技術は5年間ごとに、10倍も性能が高まることになる。15年で、性能も、効率も、容量も1000倍になる」とする。

 また、「PCはケーブルに縛られたものではなく、いつでもどこでも仕事ができるようになっている。調査によると、米国では、ITを活用して定期的に在宅勤務をしている人が約3分の2を占め、ミレニアム人口の42%が会社のテクノロジー水準が低いと辞めてしまうという結果がある。さらに、82%の人が仕事をするためにテクノロジーが必要だと考えている。こうした背景をとらえれば、PCを新たな水準に持って行かなくてはならない」との考えを示す。

 そして、「それを実現するPCとして、ワイヤレス無線技術を搭載したLatitude 7285 2-in-1を、2017年6月1日に発売することを発表する」と発言。ステージで、その利用シーンを実際にデモンストレーションをしてみせた。長年ストレージを担当してきたバートンEVPにとって、PCのデモは初めてのことであったと推測されるが、実にスムーズに操作をしてみせた。

ワイヤレス充電を可能にしたLatitude 7285および43型ディスプレイ

 また、PC as a Serviceという新たな導入モデルについても言及。「IDCによると、今後1年以内に、40%の企業がPCをサービスとして購入することになると予測している。最新のテクノロジーがより速く提供でき、管理もDellに任せることができる。また、侵害の95%を占めるエンドポイントのセキュリティにおいても、Digital Guardian、RSA、AirWatchといった機能を最新の状態で利用できるようになる。保護も、管理も、モニタリングも可能になり、データ漏えいを防ぐことができる。包括的な保護ができる」と述べた。