イベント

「もう一度世界を変えたい」――、パット・ゲルシンガーCEOが導くVMwareの“次の一手”

Dell EMC World 2017基調講演レポート

IoTアーキテクチャの構築を支援するVMware Pulse IoT Center

 続いて登壇したのがVMwareのパット・ゲルシンガーCEOである。

VMwareのパット・ゲルシンガーCEO

 ゲルシンガーCEOは、「われわれがやっていることは、マジックのように驚くような形で、何度も世界を変えてきたことである。だからこそ、テクノロジー業界にいることは素晴らしいことである」と切り出し、「あと10年もすれば、スマートデバイスが寝ている人の鼓動の異常を認識して、いつもより1時間早く起こしたり、クラウドからの情報をもとに、医者に行くように勧めたり、自動運転のクルマで病院まで連れて行ってくれたりといったことが可能になる。これは、IoTやクラウドによって実現することになる」などと述べた。

 だが、クラウドがコンピューティングの集約を推進することになったのに対して、IoTはエッジコンピューティングの活用などにより、分散へと広がっていくことになると指摘。さらに、ハイブリッドクラウドに踏み出すことが、分散型の環境に対応できる要素になるとし、「Dell Technologiesは、その世界において、プラットフォームやソリューションを活用し、こうしたニーズに対応している」と語った。

 そして、「今回、VMwareは、IoTのアーキテクチャの構築を支援するVMware Pulse IoT Centerを発表する。これは、エンタープライズレベルのエンド・トゥ・エンドのマネジメントソリューションになる」と、新たな取り組みを発表した。

 ゲルシンガーCEOの説明によると、VMware Pulseは製品群の名称であり、IoT Centerは、その第1弾として投入することになるものだという。「IoTによって接続されたデバイス、センサーなどを制御できる安全なIoTインフラ管理ソリューションであり、EdgeX Foundryに接続することにより、デバイスの管理を実現。EdgeXエコシステムの活用によって、信頼性やセキュリティをIoTインフラにもたらすことができる」という。

 VMwareでは、富士通と自動車分野におけるIoTの活用および管理において提携を発表しているが、ゲルシンガーCEOは、4月下旬に来日した際に、富士通の田中達也社長と面談したエピソードを紹介。

 「その提携では、富士通はかっこいいところを担当するが、VMwareは退屈なところを担当することになると言った。だが、これはいいパートナーシップである。クルマは、より堅牢性が求められ、IoTを配備する上で、セキュリティが重要である。極めて重要な部分をわれわれが担うことになる。管理性や接続性が担保されながら、安全でなくてはいけない。VMwareは仮想化のリーダーであり、SDDC(Software Defined Data Center)のリーダーであり、IoTを含むモバイルクラウドのリーダーでもあるからこそ、これを担うことができる」と述べた。