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遂に世界3位 “中国のApple”Xiaomiの躍進

 “中国のApple”とも称されるスマートフォンメーカーXiaomi(小米科技)がついに世界市場で3位となった。シェアは一ケタながら、1、2位のSamsung、Appleに最も近いといえる。動きの激しいスマートフォン市場、しかも中国企業とあって、このランキング変動は大きな注目を集めた。

Xiaomiの強さの秘密

 調査会社のStrategy AnalyticsとIDCが10月29日にそれぞれ発表した第3四半期(7−9月期)の世界スマートフォン市場調査結果によると、トップ3は、Samsung、Apple、Xiaomiの順だった。IDCのデータでは、Xiaomiのシェアは5.3%。Samsungの23.8%、Appleの12%に比べると低いが、初めてのトップ5入りでいきなり3位にランクインした。Xiaomiの同期間の出荷台数は前年同期比211.3%増と驚異的な成長を遂げている。

 Xiaomiは2009年に中国人の起業家Lei Jun氏ら8人が創業したベンチャー企業だ。最初の端末が登場したのは2010年。つまりわずか4年で、このポジションまで来た。この成長を仕掛けたのはLei氏だ。これまでの中国企業らしくないデザイン性、マーケティングなどがAppleを思わせることから、Xiaomiは“中国のApple”、そしてLei氏は“中国のSteve Jobs”といわれている。

 Xiaomiは若者層を中心に人気を集め、中国市場で着実にシェアを伸ばしていった。まずAppleを超え、2014年第2四半期にはSamsungを超える。その3カ月後に世界ナンバー3となった。

 Xiaomiの人気の理由の1つとして、高スペックの端末を低価格で実現していることがある。例えば今年7月に発表した最新のフラッグシップ「Mi4」は、Qualcommのクアッドコアプロセッサ、4k動画に対応したソニー製13メガピクセルカメラ、5インチのシャープ製フルHD液晶などのスペックで価格は1999元(約3万7000円)。対するAppleの「iPhone 6」はその約2.7倍の5288元(約9万7000円)だ。

 この低価格のカギを握るのが、オンライン販売だ。Xiaomiの端末は小売店では購入できない。これが、同社のユニークなオンラインマーケティングにつながっている。Xiaomiを購入する人はオンラインショッピングに抵抗なく、インターネットを使いこなす若者層だ。もちろん、ソーシャルメディアでの展開も活発だ。WeChatやWeiboなどを積極的に活用し、1つ前のフラッグシップ「Mi3」はWeChat上で10分間で15万台を売りさばいたとThe Next Webが伝えている。

 Xiaomiユーザーはユーザーというよりも“ファン”としてXiaomiブランドを好むことが多いようで、オンラインとオフラインでファンミーティングが開かれている。

(岡田陽子=Infostand)