週刊データセンターWatch:

ESRとSTACKがけいはんな地区でデータセンター共同展開。「KIX01A」は2027年第2四半期運用開始へ
2025年6月17日 06:00
アジア太平洋地域で不動産開発を行うESRグループは、京都・大阪・奈良の3府県にまたがる「京阪奈(けいはんな)」地区でのデータセンターキャンパス計画の一環として、デジタルインフラ施設を手がけるスタックインフラストラクチャー(STACK)と共同で新しいデータセンターの建設・運営を行うと発表した。IT電力規模にして72MWの計画。その第1号棟となる「KIX01A」は2025年3月1日に着工。2027年第2四半期の運用開始を目指す。
今回発表されたのは「ESR-STACK けいはんな」と呼ばれる合弁事業。IT電力規模で72MWになるとしており、ハイパースケールやクラウドなど高い信頼性を求める顧客らに対し、強固な電力供給およびネットワーク環境を整備するとしている。ラックの高密度化、PUE(電力使用効率)とWUE(水使用効率)の向上なども進めていくという。
合弁事業の第1号棟となるKIX01Aは2025年3月1日に着工し、2027年第2四半期の運用開始を予定している。なおESRはKIX01Aを含め、日本国内にデータセンター資産4件を保有。ESRとしては初となるハイパースケールサイト「コスモスクエアデータセンターOS1」(大阪府)は2025年6月に稼働が開始する見込み。
ESRとSTACKでは、これまでにも韓国・仁川におけるデータセンター開発で提携。けいはんなにおける新たな合弁事業を通じて、両社の関係はより強固なものになるとアピールしている。