Jパワーが北海道・上ノ国町で風力発電所を新設、KDDIとバーチャルPPA締結

　電源開発株式会社（Jパワー）のグループ会社とKDDI株式会社は、陸上風力発電に依拠するバーチャルPPA（再生可能エネルギーに係る非化石証書譲渡契約）を締結した。北海道での風力発電によって生み出される環境価値が、20年間に渡ってKDDIへ提供される。これにより、KDDIの基地局におけるCO2排出量が実質的に約1割削減できる見込み。

バーチャルPPAのスキーム

　バーチャルPPAとは、CO2排出量削減に向けた取り組みの1つ。電力需要家の敷地外で発電された再生可能エネルギーに基づく非化石証書を、企業間でやりとりする。

　今回の契約締結に際して、Jパワーグループの株式会社ジェイウインド上ノ国は、北海道・上ノ国町に「上ノ国第三風力発電所」を新設する。設備出力は5万1595kW。2025年度上期に建設工事を開始し、2028年9月から営業運転を行う予定。本発電所の発電に伴って創出される環境価値が、KDDIへ提供されることとなる。

　なお、JパワーグループとKDDIとの間でのバーチャルPPA締結は、2024年12月の「新南大隅ウインドファーム」（鹿児島県）のケースについで2例目。