週刊データセンターWatch:

「IIJプライベートバックボーンサービス/Smart HUB」開始、オンプレミス─マルチクラウド間の接続帯域を柔軟に調整

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、「IIJプライベートバックボーンサービス/Smart HUB」の提供を開始した。ユーザーのネットワーク環境と各種クラウドサービスとの接続帯域を、あらかじめプールした契約帯域からユーザー自身によって自在に割り振ることができる。

「IIJプライベートバックボーンサービス/Smart HUB」の提供イメージ

 デジタルトランスフォーメーション(DX)や働き方改革によって、多くの業務システムでクラウド化が進展。結果として、クラウド接続に対するトラフィックの増加や、通信の安定性確保に対処するための取り組みがより重要になっている。複数のクラウドを使い分ける「マルチクラウド」環境はますます浸透するとみられ、IIJでは今回の「Smart HUB」の提供を決めたという。

 「Smart HUB」では、オンプレミス環境とクラウド間の接続帯域をサービスごとに固定せず、対応する全クラウド共通の「帯域プール」の量に基づいて申し込み・契約する。ユーザーは「帯域プール」の範囲内で各クラウドへの接続帯域をコントロールできるため、トラフィックの急増・急減にも柔軟な対応ができる。

 「帯域プール」は最大100Gbpsまで。サービス開始時点ではIIJの東日本リージョンでのみ利用でき、西日本リージョンについては2022年10月から対応する予定。