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2016年の国内IT市場規模は前年比0.4％減の14兆5683億円～IDC Japan調査
（2016/5/9 16:47）
IDC Japan株式会社は9日、2015年第4四半期（10月～12月）の実績および最新の景気動向などに基づく、2016～2020年の国内製品別IT市場予測を発表した。
2016年の国内IT市場規模予測は、14兆5683億円（前年比0.4％減）。内訳は、国内ハードウェア市場が6兆1768億円（同4.7％減）、国内ITサービス市場が5兆5003億円、（同2.1％増）、国内パッケージソフトウェア市場が2兆8912億円（同4.6％）。国内IT市場に国内通信サービス市場を加えた国内ICT市場の2016年の市場規模は25兆2670億円（同0.6％減）と予測している。
2016年の国内IT市場は、ソフトウェア（パッケージソフトウェア）市場、ITサービス市場が堅調な伸びを示すものの、エンタープライズネットワーク機器を除くすべてのハードウェア製品市場がマイナス成長となるため、IT市場全体としては前年比微減になると見ている。
2015～2020年の国内IT市場の年間平均成長率は0.8％、国内ICT市場の年間平均成長率はマイナス0.3％。2020年の国内IT市場規模は15兆2413億円、国内ICT市場規模は25兆37億円と予測している。
2020年は東京オリンピック開催年となることから、景気が上向く期待が持たれているが、同年の国内IT市場については前年比1.0％減のマイナス成長と予測。2020年1月にはWindows 7がサポート終了を迎えるため、2019年に更新需要増が予測されているPC市場が、その反動で大幅なマイナス成長となるためとしている。また、このことは経済が上向きであるにも関わらず、現状のIT戦略の延長上ではPC市場のマイナス成長を上回る第3のプラットフォームに基づく戦略的なIT投資増が期待できないことを意味しているとしている。
IDC Japan ITスペンディング グループマネージャーの廣瀬弥生氏は、「ITサプライヤーは、国内市場において第3のプラットフォームを活用した戦略的IT投資を増加させるために、ITプロフェッショナル（ユーザー企業）に対し、デジタルトランスフォーメーションを推進していくべきである」と分析している。