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キヤノンITS、中小規模事業所向けUTM「Clavister Wolfシリーズ」を販売
(2016/4/20 11:15)
キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は、中規模事業所向けの次世代ファイアウォール(UTM)製品「Clavister Wolfシリーズ」を5月11日より販売する。
Clavisterは、スウェーデンのClavisterが開発した、アンチウイルス、アンチスパム、IDP、ウェブフィルタリングなど複数のセキュリティ機能をオールインワンで搭載したUTM製品。Linuxやオープンソースソフトウェアを使用しないため、それらの脆弱性の影響を受けない堅牢さや、ファームウェアのイメージサイズが17MBと小さく、軽快な動作を実現している点、HDDなど回転構造の記憶装置を持たず、故障原因を最小限に抑える構造などを特徴とする。
キヤノンITSでは、2015年10月にClavisterとの販売代理店契約を締結。国内ではこれまで、小規模事業所向けのデスクトップ型UTM「Clavister E80」を販売してきたが、150~2000人規模の中規模事業者やデータセンター、回線集約拠点向けの上位機種「Clavister Wolfシリーズ」として、1Uラックマウント型UTM「Clavister W20」「Clavister W30」2機種の販売を開始する。
Clavister W20は、同時接続数50万、ファイアウォールパフォーマンス4Gbps、IPsec VPNパフォーマンス1Gbps。Clavister W30は、同時接続数75万、ファイアウォールパフォーマンス6Gbps、IPsec VPNパフォーマンス1.5Gbps。両製品ともインターフェイスは1GbE×6(RJ45)、本体サイズは44×431×305mm。ラックマウントキットが付属する。価格はオープン。
両製品は、スターティア株式会社が提供するネットワークサポートサービス「GateCare」が採用。GateCareは、UTMなどのネットワーク機器に、独自のネットワークサポートを加えて提供するサービス。対象機器のハードウェア保守、ネットワーク不具合時の切り分けサポート、キャリアへの1次エスカレーションなど、ネットワークトータル窓口として利用することができる。
キヤノンITSでは、5月11日~13日に開催される「第13回 情報セキュリティEXPO 春」に新製品を出展し、ミニプレゼンテーションや実機デモを実施する。