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SCSK、顧客の業務効率化・生産性向上を支援する「最適化ソリューションサービス」

レッドハット製品のBusiness Resource Planner機能を利用

 SCSK株式会社は18日、ビジネスリソースプランニングに関する顧客の課題を解決するサービス「最適化ソリューションサービス」を発表した。レッドハットのBRMS(ビジネスルール管理システム)製品「Red Hat JBoss BRMS」の新機能「Business Resource Planner」を利用しており、同日より提供を開始する。

 現在の企業では、複数の制約条件を考慮しなければならないような、ビジネスリソースプランニングに関する多くの課題に直面している。例えば従業員の勤務シフト作成では、各自の役割スキルや連続勤務時間、休暇申請、法令など、多くの条件を加味しながら、公平で不満の出ないようにシフトを組む必要があり、その作成には経験とコツ、多くの時間が必要になっている。このため、毎回同じ担当者が作成する機会が増えるものの、そのノウハウを共有する機会がないまま、その人物が突然退職してしまうと、現場は混乱を避けられなくなるという。

 今回SCSKが提供する「最適化ソリューションサービス」は、こうした課題を解決するためのもの。中核機能として利用するBusiness Resource Plannerは、与えられた特定の制約条件から顧客のニーズに合致した複合的なアプローチを識別し、企業の業務効率改善を支援する機能を持つ。このため、異なる業界の複雑な課題に対して、最適なソリューションを特定するタスクを自動化するのに役立つとのこと。

 例えば製造業では、決まった形状の素材から複数のパーツを切り出す際、無駄がない切り出し方を決定したり、物流業では数ある配送ルートの中から配送時間や燃料消費を抑制する最適なルートを選定したり、といったことができる。

 メニューとしては、Business Resource Planner機能を利用したシステム導入を検討している顧客向けに、の最適化ソリューションサービス「Business Resource Planner機能導入ワークショップ」を用意。課題整理から、目標の作成、プロトタイプの作成、評価、スケジュール作成まで対応する。価格は500万円からで、別途サブスクリプション費用なども必要。期間は2カ月からを想定する。

 加えて、ルールモデリングやBusiness Resource Plannerのシステム構築、ハンズオントレーニングも提供するとした。こちらの費用はいずれも個別見積もり。

 SCSKでは、レッドハットと共同で営業、マーケティング活動を推進する考えで、2年間に15社への提供を目指す。

石井 一志