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NTT東日本、自治体や企業向けの生成AI活用支援「ミンクスプラス生成AI」にマルチコンシェルジュなどの新機能を追加
2026年1月26日 09:00
NTT東日本株式会社は23日、2025年4月から提供している「生成AIサービス」について、名称を「ミンクスプラス生成AI」に変更するとともに、マルチコンシェルジュなどの新機能追加やシステムデザインのリニューアルを順次実施すると発表した。
NTT東日本では、自治体や企業向けに生成AIを活用した業務効率化を実現するサービスとして「生成AIサービス」を提供し、横浜市や藤沢市などの自治体や企業の業務DX推進と効率化を支援してきた。
今回、さらなる価値提供に向け、サービス名称を「ミンクスプラス生成AI」に変更するとともに、機能追加やリニューアルを順次実施する。名称は、「地域のみんなでDXを促進していく、住民のためのDX、DXの民主化」という意を込め、「みんなのDX」「ミンクス」と命名している。また「プラス」には、単なるシステムの導入にとどまらず、利用者に新たな価値を加えるプラスの意を込めているという。
NTT東日本では、技術変容の激しい生成AI市場において、顧客の声とNTT東日本の社内におけるサービスの自社利用を通じて蓄積した体験をもとにした機能拡充を進めていく。マルチコンシェルジュ機能のほか、既存機能の精度や利便性の向上を実現する複数の機能強化を3月(予定)に実施する。
新たに提供するマルチコンシェルジュ機能は、複数のAIエージェントが相互に連携、協調しながら複雑なタスクや問題の解決をサポートする。これにより、「高度な意思決定」など、複雑な業務プロセスにおいて活用効果を実感できるようにする。
具体的には、議会答弁案の作成支援など、質問内容に応じて参照するドキュメントを使い分け、業務に応じて品質の高い回答を提供する。条例や通告の内容を複合的に読み取り、最新状況に応じた回答を生成できる。
また、業務の流れをAIが再現することで、従来のAIやシングルコンシェルジュでは難しかった柔軟かつ高度なタスク実行を実現する。例えば、街づくりにおける施策の検討など、複数の異なる意見やペルソナに対する議論や企画に対して、賛否・論点・想定反論・代替案をそれぞれ役割分担した複数のAIコンシェルジュで作成・要約するようなケースに有効だとしている。
そのほか、予定する追加機能としては、RAG精度改善(前処理ツール・引用元閲覧機能)として、ドキュメント登録時に、複数ドキュメントの一括登録や前処理ツールの適用選択を可能にする機能を提供する。これまで精度向上の障壁になっていた画像情報に対するメタデータを付与し、チャンク分割時における各種タグ付け機能などを備えることにより、情報検索の精度を従来比で約160%改善し、高い回答精度を実現する。前処理後も、引用元の検索時においては、該当箇所をハイライト表示で分かりやすく提示する。
また、テンプレートコンシェルジュ(共通コンシェルジュ)として、業務別に最適化されたテンプレートコンシェルジュを提供する。公開中のテンプレートコンシェルジュ一覧から、業態に応じて選択し、有効化することで、導入後すぐに活用効果を実感できるとしている。
さらに、顧客が生成AIを最大限に活用できるよう、システムデザインを2026年6月(予定)にリニューアルする。デザイン設計にオブジェクト指向の考え方を取り入れ、レイアウト、画面遷移、ビジュアルデザインを含めてリニューアルすることで、主要機能の操作効率を向上させ、スループットを従来比で約70%改善する。これにより必要な機能へ直感的にアクセスでき、生成AIによる業務支援の体験価値を向上させる。
NTT東日本は、行政や企業における生成AIの安全かつ効果的な活用を支援するため、デジタル庁の「行政における生成AI利活用ガイドライン」に準拠する取り組みを進めており、2026年度中に対応完了を予定している。生成AIの社会実装において「安心・安全・信頼」を最優先に、行政・企業のDX推進に貢献していくとしている。

